日本雑誌協会など、「消費税率変更に伴うお願い」ポスターを公開、頒布

2014/03/05 10:30

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公開された消費税率引き上げに伴い実売価格が変わるとの公知ポスターデザイン一般社団法人日本雑誌協会は2014年3月4日、同年4月1日からの消費税率引上げに伴い、3月31日までに発売された5%税込価格の雑誌などにおいても、4月1日以降は消費税率引き上げ分をもお客が負担することを改めて確認した。そしてその内容を利用客に公知するための告知ポスターを作成、各小売店に配布すると共にデザインを公開、プリントアウトをして使うよう公知を行った(【発表リリース:<消費税率引き上げに伴うお願い>出版物の告知ポスターについて】)。


↑ 公開された消費税率引き上げに伴い実売価格が変わるとの公知ポスターデザイン
↑ 公開された消費税率引き上げに伴い実売価格が変わるとの公知ポスターデザイン

かねてからお伝えしている通り、今年の4月1日から消費税率が現行の5%に3%上乗せされる形となり、8%に改定される。これに伴い既存商品の販売価格(実売価格)も現行の「本体価格+消費税率5%分」から「本体価格+消費税率8%分」に値上げされることとなる(厳密には商品そのものの値上げでは無く、購入時に支払う金額がかさ上げされる)。

書店で販売している書籍や雑誌、コミック、ムックなども当然その税率改定の対象となるが、書籍などは長期間店舗にストックされていることが多く、税率改定後でも引き上げ前の価格のままで本体に表示されている場合が多分にありうる。その際、レジで支払う金額は雑誌に書かれている5%適用分では無く、本体価格に8%分の消費税を加えた額になるため、表記上の額面以上の支払いを求められることに、戸惑いを覚える人が出てくる可能性がある。そのため、今回の告知ポスターの作成と利用促進が行われることになった。

雑誌や文庫本ではすでに、4月からの税率改定に対応する形で、改定前後双方の実売価格を記述している事例もある。

↑ 多くは左(信長のシェフ(9))のように本体価格+税表記だが、右(まんがタイムきららキャラット4月号)のように本体価格と税率改定前後の価格を併記しているものもある
↑ 多くは左(信長のシェフ(9))のように本体価格+税表記だが、右(まんがタイムきららキャラット4月号)のように本体価格と税率改定前後の価格を併記しているものもある

よほど高額な書籍でない限り、実売価格の変化は大きな額とはならないが(単純計算で2.86%の上昇)、表記上の額面とレジで請求された額の違いに首をかしげる人も出てくるはず。今件ポスターは書店などのレジのそばをはじめ、各所に貼られるだろうから、目に留めた際には改めて税率変更とそれに伴う支払処理について、思い返して欲しいものである。


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