ハンバーガーやチーズバーガーは逆に値下げ、他商品は1円単位で税率にそのまま対応…マクドナルドの消費税対応価格発表
2014/03/19 20:30


かねてからお伝えしている通り、2014年4月1日から消費税率が現行の5%に3%加算され8%に改定される。これを受けて各外食産業でも税率改定後の自社商品価格について、各種発表を行っている。今回マクドナルドでは税率改定にあわせ、4月1日の午前5時から、下記の一部商品をのぞき原則「現行の税抜価格に新税率を加算した額を販売価格(税込価格)」とすると決定した。

↑ 税率改定に伴う特例の価格商品一覧
例えば先日発売を開始した「マックシェイク ヨーグルト味」のSサイズは現行で税込価格は120円なので、4月1日以降は120÷1.05×1.08=123円となる。なお消費税の計算は1領収書(1レシート)単位毎に、「レシートの合計金額」から算出する。そして計算結果として円未満の端数が生じた場合は、円未満を切り捨てる。今事例の場合、「マックシェイク ヨーグルト味」1つなら税抜価格は114.3円なので税込価格は123.4円となり、端数切捨てで123円。3つまとめて購入した場合、税抜価格は342.9円なので税込価格は370.3円だが370円となる(以上、単純概算による試算)。
冒頭にある通り、今回の価格改定では多くの商品が税率改定分をストレートに反映させた一方、廉価商品としてマクドナルドの顔的存在であるハンバーガーとチーズバーガーを実売価格(税込価格)において逆に値下げし、¥100マック商品と¥200マックは実売価格を据え置く(税抜価格の観点では値下げ)という、廉価商品の集客力にウェイトを置いた戦略による価格設定を実施している。
4月1日以降は支払、あるいは釣銭受け取りの際に1円玉や5円玉の必要性が生じるため、レジにおけるやり取りがやや煩雑になる可能性がある(電子マネーの類を使えばその心配は要らないが)。また同業他社では先日モスバーガーが税率改定後の価格設定を発表したが、そちらではお客の利便性を考慮し10円単位での値上げとする一方、やはりハンバーガーやコーラSのような廉価メニューは税込価格の据え置きを発表している。
今回の価格改定から、4月以降のマクドナルドにおける戦略が垣間見れた感はあるが、果たしてその戦略によるかじ取り通りに売り上げ、客数などの営業成績が計上されるか否か。同業他社の動きと合わせ、注目していきたいところだ。
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