毎月26日は「にっこりローソンの日」…ローソンで店舗毎の地域別取り組みを推進へ
2014/03/21 09:00



↑ 「にっこりローソンの日」取り組み事例(一例)
ローソンではこれまでも「私たちはみんなと暮らすマチを幸せにします」を企業理念に掲げ、地域に密着する店舗という立ち位置から、該当地域に居住する人達からの支持を得られる店舗づくりに励んでいる。今回「にっこりローソンの日」と銘打ち、具体的な題目を設けることで、その取り組みをさらに前面に押し立て、かつ各店舗の環境や実状に合った、柔軟性の高くオリジナリティに富んだ施策の展開を推奨することとなる。
「にっこりローソンの日」の名称は「にっこり(=2)ローソン(=6)の日」との語呂合わせから生まれたもの。「品揃え」「接客」「清掃」から成る「3つの徹底」を基本に、各店舗が配されている「マチ」に合わせた取組みをそれぞれの店舗が自ら考え、国内のローソン全店で1万1606通りの取組みを行うこととなる。さらに本部社員が店員と共に店舗周辺の清掃や心のこもった接客を行うことにより、本部と加盟店との一体化による「にっこりローソンの日」に取り組むとしている。
洒落っ気のある語呂合わせで日取りを決め、毎月何らかのイベントを行い集客魅力を付加する試みは、ローソンではすでにプレミアムロールケーキにおける「いちごのせの日」で行われている。これは毎月22日に発売されるプレミアムロールケーキには価格据え置きでいちごをのせ、お得感を演出するというもの。なぜ15日ではなく22日に設定したかというと、15日は「いち(1)ご(5)の日」で、カレンダー上ではその15日の直下に22日があり、ビジュアル的にいちごが上に乗った形になるからである(【ローソン、毎月22日を「いちごのせの日」として「プレミアムロールケーキ」にいちごをのせて発売】)。
フランチャイズスタイルのコンビニでは統一企画・仕様の元の運営で、安心感・統一感、つまり「どこの店舗も同じサービスを受けられる」という安定感を得られるのが最大の特徴となる。そのため本部によるルール設定は多種多様に及び、各コンビニ独自の施策を盛り込みにくい。一方で昨今では地元や地域周辺の生鮮野菜の販売が始まるなど、独自色を持つ切り口も見受けらつつある。
今回の「にっこりローソンの日」は、各店舗におけるフリーハンドの領域を拡大し、状況に応じた取り組みが手掛けられるようにする手立てと見ることもできる。これもコンビニが多種多様な機能を有し、ターゲットとなる客層が拡大し、地域社会により浸透する立ち位置となることを受け、一層フレキシブルに対応するための戦略の一環だろう。
今後各ローソン店舗でどのような切り口による取り組みが行われるのか。独自色による展開を、各店舗毎に見回り、比較してみるのも面白いかもしれない。
■関連記事:
【たばこ・雑誌からコーヒー・カードへ…今年の一年のコンビニ動向を振り返ってみる(2013年)】
【ローソンストア100で郵便サービスを6月1日から開始】
【ローソンと調剤薬局のミズが提携、九州に地域健康ステーションを展開へ】
【大きく伸びるファストフード…コンビニの商品種類別売上の変化をグラフ化してみる(2013年)(最新)】
【ローソン、広島の「限界集落」に店舗をベースにした「スモールコンパクトシティ」の展開で支援活動を開始】

スポンサードリンク
関連記事