首都圏・関西圏のファミマにゆうちょATM設置、今冬以降500店舗へ展開
2014/04/05 09:00



↑ ゆうちょATM(イメージ)
「ゆうちょATM」はゆうちょ銀行によるATM(automated teller machine、現金自動預け払い機)。全国にすでに2万6000台以上設置されており、曜日や時間帯に関わらず(ゆうちょ銀行の)通常預金の預け入れ、引出手数料が無料であり、さらには銀聯カードなど海外の金融機関が発行したキャッシュカードも利用可能という長所を持つ。ファミリーマート側では今回のゆうちょATMの導入により、ゆうちょ銀行利用者はもちろん、海外からの来場客にも利便性を提供できると説明している。
今回ファミリーマートに設置されるゆうちょATMでは、ゆうちょ銀行のカードを使った取引だけでなく、国内約1500社の提携金融機関、海外の金融機関発行のカードも使えるが、一方で通帳の取引、通常払込、定額・定期預金の利用は出来ないなど、通常のゆうちょATMとの違いもある。
ゆうちょ銀行の口座はかつて国営によるものだった際の「国の機関」という安心感や、その規模の大きさ、対応サービスの多さ、さらには預入や引出手数料が無料という利点を持つことから、中堅層以降による利用が多い。提携銀行などによるATMでもゆうちょ銀行の口座の預入・引出は可能だが、一定の手数料が必要となるため敬遠する向きもある。その観点においても、ゆうちょ銀行自身のATMが設置されることはファミリーマートにとって、中堅層以降に対する来店動機を加算できることになり、大きなメリットとなる。
海外利用客、そして中堅層以降の来店誘引を期待できるものとして、ゆうちょ銀行のATM設置は大いに魅力的な話に違いない。当然ゆうちょ銀行側もサービスの拡充という観点ではプラスになりこそすれ、マイナスにはならない。設置スペースや管理上の問題がクリアされれば、さらなる展開も期待できよう。
■関連記事:
【コンビニのATMで欲しい機能、最多意見は「通帳の記入」】
【これはナルホド、ファミマのATMが高齢者などに配慮した新型に刷新】
【ファミマ国内店舗数1万店突破、セブン・ローソンに続いて3社目】
【「月一以上で利用」4割近く、「平日夜が便利だね」・コンビニATMはもはや欠かせない存在に】
【セブン銀行、ダイレクトバンキングサービス開始へ】

スポンサードリンク
関連記事