首都圏・関西圏のファミマにゆうちょATM設置、今冬以降500店舗へ展開

2014/04/05 09:00

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ゆうちょATMファミリーマートは2014年4月4日、ゆうちょ銀行との間で基本契約を同年3月18日に締結し、首都圏、関西圏のファミリーマート約500店舗において「ゆうちょATM」を設置することに合意したと発表した。2014年冬から順次設置していくことになる。営業時間は原則平日・土曜日が午前ゼロ時5分から午後11時55分、日曜・休日が午前ゼロ時5分から午後9時。カードのみ利用可能で、通帳の取引などは行えない(【発表リリース:株式会社ファミリーマートと株式会社ゆうちょ銀行が「ゆうちょATM」の設置に合意】)。


↑ ゆうちょATM(イメージ)
↑ ゆうちょATM(イメージ)

「ゆうちょATM」はゆうちょ銀行によるATM(automated teller machine、現金自動預け払い機)。全国にすでに2万6000台以上設置されており、曜日や時間帯に関わらず(ゆうちょ銀行の)通常預金の預け入れ、引出手数料が無料であり、さらには銀聯カードなど海外の金融機関が発行したキャッシュカードも利用可能という長所を持つ。ファミリーマート側では今回のゆうちょATMの導入により、ゆうちょ銀行利用者はもちろん、海外からの来場客にも利便性を提供できると説明している。

今回ファミリーマートに設置されるゆうちょATMでは、ゆうちょ銀行のカードを使った取引だけでなく、国内約1500社の提携金融機関、海外の金融機関発行のカードも使えるが、一方で通帳の取引、通常払込、定額・定期預金の利用は出来ないなど、通常のゆうちょATMとの違いもある。

ゆうちょ銀行の口座はかつて国営によるものだった際の「国の機関」という安心感や、その規模の大きさ、対応サービスの多さ、さらには預入や引出手数料が無料という利点を持つことから、中堅層以降による利用が多い。提携銀行などによるATMでもゆうちょ銀行の口座の預入・引出は可能だが、一定の手数料が必要となるため敬遠する向きもある。その観点においても、ゆうちょ銀行自身のATMが設置されることはファミリーマートにとって、中堅層以降に対する来店動機を加算できることになり、大きなメリットとなる。

海外利用客、そして中堅層以降の来店誘引を期待できるものとして、ゆうちょ銀行のATM設置は大いに魅力的な話に違いない。当然ゆうちょ銀行側もサービスの拡充という観点ではプラスになりこそすれ、マイナスにはならない。設置スペースや管理上の問題がクリアされれば、さらなる展開も期待できよう。


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