熱中症予防の7か条、内閣府政府広報室が熱中症に関する注意喚起

2014/06/11 08:00

熱中症予防の7か条内閣府政府広報室・政府広報オンラインは2014年6月10日、これから暑さが厳しくなる時期が到来し、熱中症による体調悪化などの症状を発する可能性が高くなることを受け、熱中症予防のための注意事項「熱中症予防の7か条」を公開した。これらの項目に留意することで、リスクを軽減することを訴えている(【発表リース:早めの暑さ対策で、夏を元気に過ごしましょう 「熱中症予防の7か条」】)。

↑ 熱中症予防で特に重要な項目をイラスト化
↑ 熱中症予防で特に重要な項目をイラスト化

【週次・熱中症による救急搬送者状況】などでも伝えている通り、今年は電力事情のひっ迫化などの理由から、消防庁でも例年以上に熱中症に対する姿勢を強化している。また厚生労働省でも先日5月27日付で、毎年行っている熱中症に対する注意喚起を関連方面へ実施した(【今年も熱中症の季節到来、厚生労働省がリーフレット公開で注意喚起へ】)。

今回発表されたのは、熱中症発症のリスクを下げ、夏の暑い時期をより安全に過ごすために留意すべきことを簡素に7つの項目に分類し、解説したもの。概要としては次の通りとなる。

(1)暑さを避ける
日陰を選んで歩行する、日傘や帽子を活用。室内では扇風機やエアコンを適切に利用する(設定温度は28度以下、湿度60%以下)。カーテンなどで直射日光を避ける

(2)服装を工夫する
汗を吸収してくれる吸水性に優れた素材の服や下着を着る。えり元はなるべく緩め、熱気や汗が出ていきやすいように通気する

(3)こまめな水分補給
汗を多くかいた時は塩分補給も欠かさずに。アルコールでの補給は好ましくない(水分排出が増える)

(4)急に暑くなる日に注意する
身体がまだ暑さに慣れていない時は、逆に熱中症が起こりやすくなる

(5)暑さに備えた体作りをする
日頃からウオーキングなどで汗をかく習慣を身に付けておくと、暑さに対抗しやすくなり、熱中症にもなりにくくなる

(6)個人条件を考慮する
熱中症の発生には当日の体調が影響する。前の晩に深酒をしたり、朝食を抜いた状態で暑い環境に行くのは避ける。また風邪などで発熱している人や下痢などで脱水症状の人、小さい子供や高齢者、肥満の人、心肺機能や腎機能が低下している人などは熱中症を起こしやすい。それらの人は特に暑い場所での運動や作業を考慮する必要がある。

(7)集団活動の場ではお互いに配慮する
集団活動時にはお互いの配慮や注意も必要。暑い場所、蒸す場所での作業や運動は、こまめに休憩、一人一人当たりの作業時間を短くする配慮が必要。活動の後には涼しい環境で安静にするなど、体温を効果的に下げるよう心掛ける。

イラスト化されている通り、服装を工夫したり暑さを避けたり、こまめに水分を補給することは、熱中症予防の基本中の基本のため、多くの人が認知しているはず。一方で「急に暑くなる日に注意」は先日6月3日前後において、特に北海道で発生した暑さで多くの熱中症患者の救急搬送が確認された事例からも分かる通り、突然状況が生じえるので十分な留意が必要となる。

また「個人条件を考慮する」は当事者は多分に認知しているはずだが、その周辺の人に対しては、つい配慮を損なってしまうことがあり、注意が求められる。身体的に負担を負っている人、特に外観からだけでは認識しにくい事例(心肺機能や腎機能が低下している人など)への配慮には気を付けねばならない。

「集団活動の場ではお互いに配慮する」では学生にその事例が多い。【2013年9月の熱中症での病院搬送者、昨年同月と比べて約1000人少ない3133人に】で言及しているが、学校内の集団活動では、全体行動が優先されることが多く、体調的にキツさを自認しても、つい周囲に気を使い、無理をし、状況が悪化しかねない傾向がある。

今リリースではさらに子供と高齢者に関して、特段の注意喚起をしている。子供は体温の調整機能が未発達の上、身長の低さから地表面よりの熱の影響を受けやすいこと、高齢者は暑さを感じにくくなっている上に体温調整機能を果たす発汗や血液循環が低下していることで、暑さへの抵抗力が減っていることなどから、熱中症への耐性が弱くなっている。

暑さが厳しさを増すのはこれからだが、熱中症のリスクはすでに多分に存在している。自分自身はもちろん、周辺の人へも含め、十分に留意をし、無理をせず、熱中症予防を心がけてほしいものだ。


■関連記事:
【熱中症についてまとめてみる】
【熱中症経験者は1割足らず、予防対策は「水分補給」に冷房、帽子や日傘使用】
【熱中症指数公知と連動した広告、トレインチャンネルで放映】

スポンサードリンク


コメント(Facebook)


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー