山手線に未来を感じさせる新型車両E235系登場、2015年秋から運転開始

2014/07/03 07:00

新型通勤電車E235系量産先行車東日本旅客鉄道(JR東日本)は2014年7月2日、現在山手線などで用いられている通勤電車E231系500代の後継車両として新型の通勤電車E235系を開発、その量産先行車を新造すると発表した。11両編成(10両新造、1両改造)で構成され、2015年3月以降に完成の上走行試験を実施し、同年秋から山手線内で営業運転を開始する(【発表リリース:新型通勤電車(E235系)量産先行車新造について】)。

↑ 新型通勤電車E235系量産先行車外観
↑ 新型通勤電車E235系量産先行車外観

今回発表された新型の通勤電車E235系はキーワードに「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」を設定。大きな窓や表示装置を施し、人と人、人と社会をつなぐ情報の窓を表現すると共に、利用客が居住空間を広く感じ取れるようなオープンデザインを採用する。

具体的な特徴としては優先席の増設や、車いす・ベビーカー利用者の利便性拡大のための「フリースペース」の整備、車内情報提供装置の増設やトレインネット環境の整備による「お客さまサービスの向上」。主制御器に次世代半導体素子(SiC)を採用して消費電力を抑制し、オイルフリーコンプレッサを導入して環境負荷を低減するなどの「環境性能の向上」。車体強度の強化や改良型戸閉装置の採用、車内・車外間の情報ネットワーク強化と機器類の状態監視による故障リスクの低減、線路や電力設備の状態監視装置の試験搭載による車両からの地上設備監視による「さらなる安全性・安定性の向上」。この3本の柱が肝となる。なおフリースペース部分に配される「ベビーカーマーク」は今件E235系以外の車いすスペースにも順次掲出の予定。

↑ 室内イメージ(左)と優先席・フリースペースイメージ(右)
↑ 室内イメージ(左)と優先席・フリースペースイメージ(右)

↑ 優先席・フリースペース配置イメージ
↑ 優先席・フリースペース配置イメージ

この他にも一人あたりの腰掛幅を1センチ拡大して46センチとしたり、車内の広告媒体をデジタルサイネージ化(液晶画面化)し、より柔軟性が高く広告の整備も容易になるシステムにするなど(要は広告をすべて「トレインチャンネル」化するようなもの)、見た目も装備も細かな、そして未来的な変化がなされている。また車内写真を見れば分かる通り、中央上部にもつり革が用意されるため、いわゆる「中吊り広告」は姿を消すことになる。液晶画面による側面広告増加は、これに合わせてのものと思われる。

リリースの説明によれば実車両がお目見えするのは来年の3月、実働は来年秋からとのことだが、春には報道向けのお披露目会などで各装備の実態を目にする機会が得られるだろう。ベースとなる色合いに変わりはないものの、外観も、そして内装も大きく様変わりした、言葉通り次世代の山手線の主役の登場が待ち遠しい人も多いはず。また今車両で導入される新しい技術や発想は、今後登場する多くの他車両にも取り入れられることになる。その点でも興味深い車両に違いない。


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