走る加賀友禅列車…七尾線観光列車2015年10月から運航開始

2014/07/08 10:30

七尾線観光列車西日本旅客鉄道(JR西日本)は2014年7月7日、北陸新幹線の一部区間(長野から金沢間)が2015年春に開業するのに合わせ、観光列車「七尾線観光列車」を2015年10月から運行すると発表した。ディーゼル車のキハ48系2両を改造し、専用車両を仕立て上げる。車両内では各種沿線アピールのパフォーマンスや展示、特産品などの販売が行われる。これに合わせ和倉温泉駅の改修整備なども行われる(【発表リリース:北陸を代表する「七尾線観光列車」について】)。

↑ 七尾線観光列車・車体外観(イメージ)
↑ 七尾線観光列車・車体外観(イメージ)

北陸新幹線が2015年春に開業をすることから、この開業の効果の最大化、さらには持続・定着化、そして沿線地域全体への効果波及を図るため、今回の「七尾線観光列車」は立案されている。説明にいわく「北陸を代表する観光列車にしていきたい」とのことで、JR西日本の意気込みが感じられる。

同列車において北陸の魅力を伝えるキーワードは「和」と「美」。日本古来の技術や町並みが今も生き続ける伝統の「美」、日本の原風景が今なお多数残る、懐かしみを覚えさせる「美観」、その豊かな自然に育まれ身体が喜びを覚える「美食」、北陸の暮らしの中に溶け込み言葉通り全身を包み込んで離さない温泉の「美容」。さまざまな切り口から「和」と「美」を余すところなく披露する地域の魅力に、さらに列車の旅の魅惑を加味し、永遠にも想える至福のひとときを過ごせる旅を提案する。

↑ 1号車内装とレイアウト(イメージ)
↑ 1号車内装とレイアウト(イメージ)

外観、そして内装もまた、北陸の伝統工芸である輪島塗りや加賀友禅をイメージ。車両そのものが内外合わせ「走る芸術品」と化した状態で体現化されている。座席は赤と黒を基調とし、車内の装飾には金沢金箔や輪島塗りなどを活用する予定。1号車は一般車両としてイベントスペースや大型モニタを設置し、車内パフォーマンスが披露される。出入口・トイレはバリアフリー対応。

2号車は北陸の温泉文化を表現して和室の個室を設置。列車入口付近のスペースを広く設け、車内販売が行われる予定。

↑ 2号車内装とレイアウト(イメージ)
↑ 2号車内装とレイアウト(イメージ)

定員は1号車・2号車合わせて52席。1日2往復、年間150日程を運転予定本数とし、土休日、多客期を中心に運行される。車内サービスは観光名物の販売や地元の人たちによるパフォーマンス、伝統工芸品の展示などが予定されているが、詳しい内容については今後沿線の地域住民との検討が行われ、決定される。

各地域新幹線の開業やオリンピックの開催、団塊世代の大量定年退職に人口構成比の変化など、さまざまな社会環境の変化を受け、鉄道会社ではシニア層をターゲットとした「ハレな旅行」の提案と、その舞台となる特別列車の構築に余念がない。今件もまた一連の流れにそった新装車両ではあるが、その落ち着いた絢爛ぶり、品の良い雰囲気は、他に例を見ない。まさに和の芸術がそのまま列車として完成したかのような仕立て。

今件はまだイメージ画像での公開だが、実物の完成が楽しみな人、一度で良いからこの目でその姿を刻みたい人も多いに違いない。


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