「少しをリッチに」トレンドに・ロッテから「極上比率 生チョコブッセ<深み抹茶>」など登場
2014/09/26 09:40



↑ 上はチョコパイ個売り、下は左から極上比率生チョコブッセ<深み抹茶>、極上比率生チョコブッセ
今回登場する洋菓子3品目は、「自分の食べられる量だけを調整して購入できる」「ちょっとリッチな品質」をテーマとして開発された商品群。昨今の消費性向の特徴の一つに、世帯構成比の変化や少子化に伴い、「いちどきに買われる、食される量の低下」「シニア層が好む和風色のあるもの、品質の良いものが選択されやすい」という動きがある。各食品メーカーや小売業者でも、この類の需要の拡大傾向には注目しており、特にここ一、二年はコンビニのプライベートブランド、大手菓子メーカーで積極的な商品開発と展開が進んでいる。今商品群もその流れに沿った形で開発・発売されている。
「極上比率生チョコブッセ」「同<深み抹茶>」は、ブッセと呼ばれるフランスのお菓子でチョコをはさんだ、手軽に食べられるスイーツ。生チョコ、あるいは中にジュレが入った抹茶生チョコをミルクチョコレートで包み、そのチョコレートをさらに上下からプレーンブッセで挟みこんでいる。説明によれば「ひと口目からチョコレートを口に含めるように、チョコレートをブッセから意図的にはみ出させた」とあるが、見た目はまるでチョコレートの内部に上下からブッセを埋め込んだようなスタイルとなっている。
たっぷり感のあるチョコを存分に楽しめるという点では、大変面白く、そして美味しそうな形状に違いない。このブッセとチョコレートの贅沢なまでの割合が、商品名の「極上比率」の由来でもある。
パッケージはいずれもセールスポイントでもある「極上比率」を大きく描き、断面が見える形で商品の絵を右側に大胆に配している。背景にはそれぞれ商品のイメージカラーとなる抹茶のような濃い目の緑、チョコレート色を思わせる黒味を帯びた赤が用いられ、重厚感を覚えさせる。
一方「チョコパイ 個売り」は名前の通り、人気商品「チョコパイ」の1個版。説明にいわく「食べたい時に食べたい個数だけ購入できる」とのことで、ちょっとしたついで買い、目に留まった時につい買い物かごに収めたくなるような、駄菓子的チョイスのターゲットとなりそうな一品に仕上げられている。
今回のプレスリリースでは各商品のターゲット・開発目的を明確に「多世帯数化・小世帯人数化」「高齢化社会」と位置付けており、昨今のお菓子業界の方向性を改めて認識させる感がある。今後も似たようなコンセプトの商品が、続々と登場することになるのだろう。
■関連記事:
【ちょっと食べたい時にぴったり「ミニセレ」から大人の味のジャイアントコーンなどが登場】
【「ひとくちめから やわらか新食感」歯につきにくいキャラメル「アーモンドグリコ<ソフトタイプ>」登場】
【シニア世代に向けたケチャップのラブコール・カロリーや塩分など半分で、トマト感しっかりな「カゴメケチャップ ハーフ」登場】
【敷島製パンから6つにちぎれる食卓パン「ちぎりパン」登場】
【シニア層の食事、気にしているのは「バランス」、自炊メインでスーパーや外食も】

スポンサードリンク
関連記事