ローソンとポプラが手を結ぶ・資本業務提携のための合意発表

2014/10/02 06:53

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ポプラローソンは2014年10月1日、関東や西日本を中心に展開しているコンビニチェーン・ポプラとの間で資本業務提携に係わる基本合意書を締結し、具体的な協議を開始すると発表した。ポプラの発行済み株式の5%に相当する株式を、筆頭株主から取得する予定(【発表リリース:株式会社ローソンと株式会社ポプラとの資本業務提携に係る基本合意書締結のお知らせ】)。


↑ ポプラ公式サイト
↑ ポプラ公式サイト

ポプラは関東、北陸や関西地方に展開するコンビニチェーンで現在654店舗を展開している上場企業。1976年設立で老舗のコンビニの一つではあり、特に中国地方での存在感が強い。おかずのみを用意しておき、ご飯を後詰めするお弁当の提供システム(店内炊飯、ポプ弁)に特徴がある。経営状況はやや厳しい値が続いている。

今回の提携を目指した基本合意は、コンビニ、さらには小売店舗の環境が変化を続ける中で、それぞれの従来の取り組みに加えて、新たな要素を取り入れることによる一層の経営体制強化が必要との認識で一致したことが理由として挙げられる。資本提携に関してはポプラの創業者で筆頭株主(27.33%の株式を所有)の目黒俊治氏から、5%の株式をローソンが取得することを予定している。

業務提携に関しては、商品などの共同開発・共同仕入、店舗開発情報の共有、共同販売促進キャンペーンの実施、物流インフラの相互活用、人材の相互交流などでの協業可能性を関連法令の下で今後検討していくことになる。もっとも具体的な方針および内容などは今後両社間で分科会などを設けて協議を進める予定であり、現時点では公開できる範囲のものは何も決まっていない。

ポプラの経営スタイルの特徴は上記の「ポプ弁」以外に製造から流通まで自社で行う「製版一貫体制」などが挙げられる。元々同社が夜間営業に注力していたこと、当初は夜間に弁当などを作れる業者が無く、自前でこなさねばならなかったのが原因。昨今では店内の惣菜調理と販売のスタイルを推し進めるローソンには、「ポプ弁」と共に目が留まる仕組みには違いない。

昨今では大手コンビニの相次ぐ進出で一部地域では飽和状態となりつつあることから、他業種との融合的店舗の展開や、同業他社との提携でさらに自社商圏を広げる動きも加速化している。今回のポプラとの提携話も、ローソンの拡大戦略の一環と見なして良いだろう。


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