新技術で麺をさらに美味しく・セブン-イレブンで麺類の専用容器開発

2014/10/16 07:36

このエントリーをはてなブックマークに追加
セブン-イレブンにおける新しいレンジ麺の容器構造セブン-イレブン・ジャパンは2014年10月14日、店舗で提供しているレンジ麺の品質向上を目指して新しい専用容器を開発し、同年同日から首都圏店舗を中心に順次採用していくことを発表した。新容器の導入で、食する際の麺の品質向上が期待できる。同社では今新容器の様式について自社麺類では初となる実用新案を申請したことも明らかにしている(【発表リリース:容器の仕組みを刷新し、レンジ麺の品質が大幅に向上】)。


↑ セブン-イレブンにおける新しいレンジ麺の容器構造の仕組み
↑ セブン-イレブンにおける新しいレンジ麺の容器構造の仕組み

セブン-イレブンの日配食品における麺類では、これまで麺が容器内上層部に配されて調理時に下部にあるスープに浸透していくスタイルだったが、今回発表・導入が開始された麺類向け専用容器では、上下を逆にして麺を下・スープを上にしている。既存の仕組みでは加熱時にスープ内に麺が落ちて浸透する際に温度が下がってしまったが、新しい仕組みでは加熱によって液状化したスープが逐次麺の上にしたたり落ちるので、加熱途中で麺の温度が下がることは無く、一様に温度が上がっていく。

これにより麺類のα化(デンプンを水と加熱することでデンプン分子が規則性を失い、のりのような状態になること。炊き立てご飯の粘り気のある状態が良い例)がスムーズに進むため、旨味が損なわれることなく調理が進んでいく。「容器の開発で麺の品質が向上する」とは、麺を調理する際のα化が一層適切に行われ、旨味が増すことを意味する次第である。

また今件新容器の開発に合わせ、だしや具材に地域毎の特性を活かした素材・製法を使った商品開発を実施し、地域に合った品ぞろえをさらに促進していく。

↑ 新容器の商品例
↑ 新容器の商品例

容器のスタイル変更で麺類の旨みがそこまで変わるものなのか、特にセブン-イレブンの麺類を愛食している人には気になる話ではある。食する際の手間が増すわけでは無く、これまで通りのスタイルでより美味しくなるのなら、ありがたい話に違いない。


■関連記事:
【約7割のプラ原料削減・ファミマの弁当のフィルムが全体包みから結合部分のみの包みに】
【ファミマも2014年おでん戦線に8月19日から参戦・容器のリニューアルも実施へ】
【セブン-イレブンで高級袋めん「金の麺」東洋水産との共同開発で誕生】

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク


関連記事


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2020 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー