ファミマ×カスミ=ワンストップ店…新スタイルのお店を目指す「ファミリーマートプラス」開店

2014/10/21 07:34

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ファミマとカスミファミリーマートは2014年10月20日、スーパーマーケットを運営するカスミとの間で新しいビジネスモデルを有する店舗の展開として埼玉県川口市に「ファミリーマートプラス上青木店」を同年11月1日に開店すると発表した。コンビニとスーパーそれぞれの長所を活かし短所を補完しあう「ワンストップショッピング」の実現を目指す(【発表リリース:株式会社ファミリーマートと株式会社カスミ コンビニエンスストアとスーパーマーケットとの一体型店舗 「ファミリーマートプラス上青木店」を11月1日(土)開店!】)。


↑ コンビニとスーパーの一体型店舗「ファミリーマートプラス上青木店」
↑ コンビニとスーパーの一体型店舗「ファミリーマートプラス上青木店」

今回開店が発表された「ファミリーマートプラス上青木店」は、「家庭のキッチン」をテーマとし、ファミリーマートが展開するコンビニの基本機能、ドラッグストアや調剤薬局との一体型店舗で取得した日用品の品揃えなどのノウハウと、カスミが持つ惣菜や肉・野菜・魚などの生鮮食品、日用品、加工食品をメインとするスーパーマーケットならではの品揃えを一体化した、美味しい所取りの店舗形態を有する。コンビニやスーパーそれぞれ単体だけでは成し遂げられない利便性を利用客に提供し、「必要なものはこの一店舗で揃い切る」「買物はこの店舗だけで完結する」お店の実現を目指すことになる。

「ファミリーマートプラス上青木店」では昼と夜の需要に合わせ、ファミリーマートのファストフード「できたてファミマキッチン」の商品、カスミの惣菜を重点配置すること、出来たての味を提供。さらにレンジで温めるだけの惣菜やシンプルな調理で出来上がる商品を豊富に取りそろえる。また売り場にコーナーの表記を行い、店内には木目調の内壁やカウンターを採用するなど、店内環境の上でも落ち着いた雰囲気を演出するとのこと。

大手コンビニ各社はこの数年店舗展開上の戦略として、自社・他社を問わず類似他業種との合同店舗の展開による、より広範囲な集客を推し量っている。これまでのコンビニ像のイメージを大きく覆す、より便利で、コンビニそのものではなく「コンビニみたいな」店的な機能を有する店を創生し、多くの便宜性を提供し、まさに地域の万屋を目指す感がある。とりわけ食生活の変化に伴い食品系スーパーを取り込んだ今件の「ファミリーマートプラス」は、その雰囲気が強い。

同業他社と比べても、他社との合同店舗の積極展開の点で一歩先を行くファミリーマートによる、新たな形での店舗展開に、大いに注目したいところではある。


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