【更新】ジョインベスト証券、11月23日付で野村證券に統合し内部サービス「野村ジョイ」としてスタート

2009/09/19 09:47

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ジョインベスト証券イメージ野村證券とジョインベスト証券は2009年9月18日、ジョインベスト証券が同年11月23日付で統合し、同社サービスを野村證券のダイレクトサービス「野村ジョイ」としてスタートすると発表した。ジョインベスト証券は2006年5月の営業開始以来、3年強でその幕を閉じることになる([発表リリース、PDF])。


ジョインベスト証券
ジョインベスト証券

【野村証券(8604)のインターネット取引専業子会社ジョインベスト証券、5月から営業開始・業界最安の手数料を目指す】にもあるように、ジョインベスト証券は2006年5月に野村證券が展開する個人投資家向けのインターネット専業証券会社として営業を開始。株式だけでなく投資信託や外国為替証拠金取引、先物取引など取扱商品を拡大してきた。リリースによれば現時点で約34万人の顧客と約5000億円の資産預かりを計上している。

営業当初は他のネット証券と共に取引手数料の安さをアピールしていたものの、証券市場の低迷に伴い路線変更を実施。手数料の値下げ競争からは脱落するものの、(自社曰く)サービスの充実に重点を置くようになった。また、2008年に入ってからは相次ぐトラブル(特にリーマンショック直後の「失効」「二日遅延」問題)、業務改善命令などの行政処分を受けたこともあり、当初の勢いは失われていく。

2009年に入り、【野村ホールディングス(8604)】の総会で野村證券との統合検討が開始されたと公表されたが、今回それが正式に決定したということになる。リリースによれば今回の統合で「これまで以上に野村グループの統合力を発揮できる体制を構築し、多様化、高度化するお客様のニーズに応えていく」ことになる。

なおジョインベスト証券の取引口座はすべて、手続きの必要なく統合日に自動的に、野村證券の「野村ジョイ」口座に移管される。ただし野村・ジョインベスト双方に特定口座を持っている場合は重複してしまうため、手続きが必要になる。

さらに「野村ジョイ」の開始にあたり、株式委託手数料も発表されたが(【該当ページ】)、多くの区分において現行のジョインベスト証券のものより割高な設定となっている。

野村ジョイ株式委託手数料
野村ジョイ株式委託手数料

参考:ジョインベスト手数料(現物取引)
参考:ジョインベスト手数料(現物取引)

そのまま野村ジョイで取引を続けたい場合、たいていにおいては何の手続きも無く継続取り引きが可能となる。該当口座をお持ちの人は、手数料を見比べて、そのまま取引を続けるか他の証券口座に移行するかを決めた方が良いだろう。

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