東急で2020年までに東横線・田園都市線・大井町線の全駅でホームドア設置へ

2015/01/10 08:32

ホームドア東京急行電鉄は2015年1月9日、同社がこれまで取り組んできたホームドアの設置計画を大幅に前倒しし、2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全駅に設置することを決定した。これに伴い田園都市線の6ドア車両を4ドア車両に置き換えるなどの措置も実施する(【発表リリース:2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全64駅にホームドアを設置します】)。

↑ 設置予定のホームドア(イメージ)
↑ 設置予定のホームドア(イメージ)

「ホームドア」とは駅のプラットフォームからの利用客の転落、特に列車が構内に入る際・構内から発車する際に生じ得る転落・接触事故を防止するため、ホームに柵などを設け線路部分と区分し、列車が進入・ドアが開いた時のみドア部分を開閉する仕組み。安全度は向上するが、各駅のホームにおけるホームドアの開閉部分に車両のドアが合致しなければならないために列車の規格統一が必要になること、初期設置やランニングコストがかかること、ホームそのものが狭いと設置か難しいなどの問題があった。最近では安全性の向上にこれまで以上の重点が図られるようになり、また国からも指針が示されたこともあり、JRをはじめ各私鉄でも都市圏など利用客が多い路線、駅を中心に導入が進められている。

今回東急電鉄から発表されたのは、これまで一部駅での導入に留まっていたホームドアについて、各路線での導入を前倒しし、2020年までに一部路線を除いた全線での導入するというもの。新規導入のホームドアは原則可動式だが、一部では昇降式を導入する予定。また田園都市線では運用している列車の6ドア車45両を4ドア車に置き換え、ホームドアに対応させる。

↑ ホームドアのタイプ(可動式と昇降式)
↑ ホームドアのタイプ(可動式と昇降式)

・東横線……21駅中18駅で新設
・目黒線……全駅で導入済み
・田園都市線……27駅中27駅で新設
・大井町線……16駅中15駅で新設
・池上線、多摩川線……全駅で導入済み(※センサー付き固定式ホーム柵)
・こどもの国線、世田谷線……未導入

池上線、多摩川線ではホームドアの代替品としてセンサー付き固定式ホーム柵を導入している。これはプラットフォームの線路側に柵を設け、ドア部分のみ空間を開けているもの。その部分にセンサーを設置しており、列車の進入・発進時などにセンサーをさえぎる=人のホームから線路への侵入(転落など)が確認されると列車が急停車する仕組み。

現時点では2014年度に代官山・武蔵小杉・横浜駅、2015年度新には丸子・菊名・溝の口(大井町線)他7駅での設置を予定している。

ホームドアの設置により転落事故などが大幅に減少するだけでなく、列車の長時間停止リスクが減るため、運行がスムースになる利点がある。実際東急電鉄内部だけでも輸送障害の原因の76%はホームにおける列車と利用客との接触によるもので、このトラブルが大いに削減されるため、安全面の向上と定期運転の促進が得られることになる。また今件は「2020年を目標」とのスケジュールを見るに、多分に東京オリンピックに合わせた導入加速化と見ることもできる。

物理的な問題や予算の兼ね合わせから全鉄道駅に対する導入は非現実的だが、利用客の多い路線、駅へは今件東急の事例のように、積極的な展開を期待したいところではある。


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