明治、牛乳やヨーグルトなどを4月1日出荷分から値上げへ

2015/01/27 06:59

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明治ヨーグルトR-1明治は2015年1月26日、同社の市乳部門商品(牛乳やヨーグルトなど)に関して同年4月1日出荷分から、価格の改定(値上げ)を行うことを発表した。ヨーグルトや乳飲料は2%から6%ほど、牛乳は2%から5%ほどの上昇となる。理由について明治側では、生乳取引価格の引上げと各種コストの上昇を挙げている(【発表リリース:市乳部門商品(牛乳・ヨーグルト等)の価格改定のお知らせ】)。


↑ 改定価格表(全国)
↑ 改定価格表(全国)

↑ 改定価格表(地域限定)
↑ 改定価格表(地域限定)

従来より日本国内における生乳生産者の経営は厳しい状況が続いているが、現状では国際食料価格に連動する形で飼料価格の上昇、エネルギーコストの増加に伴い、さらなる厳しさの中にある。このような状況下において、明治側では酪農の生産基盤の回復・強化を図る目的で、全国の指定生乳生産者団体との間において、2015年4月1日から生乳取引価格の引上げを行うことで合意した。これに加え、海外乳原料や果肉、包装資材などの原料コスト、物流費などの諸般費用も増加しており、これらを合わせたコストの増加を自社内の努力で吸収しきることは難しいと判断、今回の価格改定に踏み出す形となった。

改定時期は2015年4月1日出荷分から。改定率はヨーグルトや乳飲料などが小売価格で2%から6%ほどのアップ。例えば明治ヨーグルトR1各種が126円から129円(税別)、ネスレアイスコーヒー各種が210円から220円(税別)となる。また牛乳はメーカー希望小売価格を設定していないため、参考率となるが、大よそ2%から5%の引き上げとなる。

【乳用牛の飼養戸数などをグラフ化してみる】などにもある通り、日本の乳用牛飼養戸数は減少の一途をたどっている。さらに保存が困難な生乳の特性が一因となり、生産調整も難しい。他商品の価格改定と異なり、一次原材料の生産部門への配慮も理由に明記されているのが幸いだろうか。


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