コンビニがタクシー乗り場になりました・ファミマと日本交通が手を組みタクシー呼び出しサービスを都内で実証実験

2015/02/14 08:25

コンビニからのタクシー呼出サービスファミーリーマートは2015年2月13日、東京を拠点にタクシーやハイヤーを運行する日本交通と共同し、コンビニがタクシー乗り場となる「タクシー呼出サービス」を同年2月18日から順次、東京都内のファミリーマートのうち20店舗で、実証実験として開始すると発表した。利用客は日本交通が提供している配車用タブレット端末をファミリーマート内で用いて呼び出し、該当する店舗に配車されたタクシーを利用することになる(【発表リリース:【日本交通×ファミリーマート】コンビニがタクシー乗り場に!タクシー呼出サービスを都内20店舗で実施】)。

↑ 利用スタイル
↑ 利用スタイル

ファミリーマートでは2012年から広島県や福岡県において専用電話を使ったタクシー呼び出しサービスに取り組んでいる。今回発表されたのはそれらのサービスの発展系ともいえる、タブレット型端末を用いた新しいサービス。元々日本交通が持つシステムを流用することになる。

ファミリーマート側では店舗のイートイン(店内で軽食が取れる専用のテーブルと椅子。最近ではスタンドコーヒーの展開で多くの店舗が実装している)またはレジカウンターに、タクシーの呼び出しサービス(WiFi機能を活用)のタブレット型端末を設置。利用客はそのタブレット型端末の注文ボタンを押すだけで、居場所を伝えなくてもタクシーの呼び出しが出来る(タブレット型端末が配されている店舗がそのまま現在位置を示すことになるため)。呼び出しを行うと配車対象となるタクシーが自動検索され、到着の目安時間などをタブレット型端末上に表示していくことになる。要はファミリーマートをタクシーの乗り合い場として提供することで、買い物拠点と乗り合い場を一体化させてしまおうというもの。

↑ タブレット画面のイメージ
↑ タブレット画面のイメージ

↑ 初期導入店舗一覧
↑ 初期導入店舗一覧

日本交通はタクシー配車機会の増加、固定客確保の機会創出、ファミリーマートでは利用客の増加・リピーター化、客単価の増加期待、幅広い客層の来客機会創生、利用客は多数の商品を購入しても持ち運びに難儀することがなくなるため一度に多数の買い物が出来るなど、関係各位がすべてメリットを享受する形となる(利用客はタクシー代が発生するため、コストがかかるが)。

地域社会の過疎化や一人暮らし世帯の増加、高齢者の増加に伴い、スーパーやデパートなどではまとめ買いをするお客が、商品を自力で自宅まで持ち帰ることが難儀する事例が増えていることから、会員制、あるいは有料サービスなどの形で、店舗で購入した商品を自宅まで送り届ける仕組みを構築し、提供している。自宅と店舗の距離が離れており、まとめ買いを余儀なくされる人たちには嬉しいサービスではあるが、購入した商品を即時自宅で手に取れない点に難儀さを覚える場合もある。

今件サービスでは購入した商品と共に自分自身も即時自宅まで戻れるため、すぐに各商品を使えるのが最大のメリット。例えるならば利用者は通販による商品購入と比べ、店舗での商品購入で得られるようなメリットを享受することができる次第。

リリースでは特に記載されていないが、該当店舗がタクシー呼び出し拠点として使われることで、「他店舗で買い物をして、最後に足を運ぶ形式も取れるため、買い物巡回の拠点としてファミリーマートが使われることから、来客機会が増える」「タクシー配車手続きをして到着までの間、イートインコーナーなどで軽食を取れる機会が創生されるため、コーヒーなどの需要が増える」などのメリットをファミリーマート側が得られることになる。一方、店舗業務の煩雑化や誤操作、いたずらなどによる配車上のトラブルリスクも考えられる。

今回サービスを開始する20店舗での運用は、実証実験としてのものとなる。リリースにある通りファミリーマートと日本交通の相乗効果の検証だけでなく、利用者側の需要、意識の分析もなされるため、弱点の解消や改善、長所の拡大化などが推し量られることになる。非常に興味深い仕組みには違いなく、今後の展開に大いに注目したいところだ。


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