ドーナツも本格展開・ファミマで春のコーヒー攻勢始まる

2015/03/20 07:11

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ドーナツ専用の販売ケースファミリーマートは2015年3月19日、同社のカウンターコーヒー「FAMIMA CAFE」のリニューアルを同年3月末から順次実施すると発表した。コーヒー豆の配合・焙煎、端末の抽出方法などを変更する。さらにフラッペメニューの新商品展開や、ドーナツの販売拡充のための専用販売ケースの導入なども実施する。宮崎県・鹿児島県・沖縄県以外の同社店舗での実施となる(【発表リリース:ファミリーマートの挽きたてコーヒー「FAMIMA CAFE」がさらに進化します 豆の刷新、フラッペメニューの拡大、ドーナツ売場の拡充】)。


↑ ドーナツ専用の販売ケース(左)とフラッペメニューの新作抹茶フラッペ・マンゴー&オレンジフラッペ(右)
↑ ドーナツ専用の販売ケース(左)とフラッペメニューの新作抹茶フラッペ・マンゴー&オレンジフラッペ(右)

今回発表されたファミリーマートにおけるカウンターコーヒー「FAMIMA CAFE」の攻勢内容は大きく分けて3つ。「コーヒー豆の配合・焙煎の見直し、エスプレッソマシンの抽出方法変更」「フラッペメニューの拡大」「ドーナツ売り場の拡充」。

まずコーヒーそのものの変更だが、コーヒー豆には甘い香りや上品な酸味のグアテマラ産を新たに採用し、その他の豆についても品質基準を設けて精査を行い、品質向上を実施。さらに雑味を取り除くため一部の豆に関しては、雑味成分を含む豆表面の薄皮を削った磨き豆に変更している。そして豆の品種毎に焙煎した後でブレンドしたり、エスプレッソマシンではウェットプレスと呼ばれる抽出方法に変更し、コクを持たせる一方で雑味の少ない、口あたりの良いブレンドコーヒーを生成できるようにする。

「フラッペメニューの拡大」では女性向けメニューとして、ホットミルクを用いた抹茶フラッペとマンゴー&オレンジフラッペの2種類を5月に発売する。価格をはじめ詳細は現時点では未定。

そして「ドーナツ売り場の拡充」では、昨今コーヒーとの相性の点で特に注目を集めているドーナツについて、パン売り場にドーナツ専用の販売ケースを導入し、ラインアップの充実を図る。現在でも同社のパンブランド「こだわりパン工房」で「全粒粉入りベーグル(はちみつ&チーズクリーム)」「フレンチクルーラー(カスタード)」「オールドファッションドーナツ(チョコ)」など複数のドーナツを発売しているが、ある程度まとまりはあるものの、パンの一種として他のパンと同様に袋詰めで取り扱われている。今回はこれを「ドーナツ」の仕切りで特別扱いしてまとめ、一目でドーナツのある場所が分かるようにし、「多様なパンの中のドーナツ」ではなく「多様なドーナツの中から好みの品種」を選べるようにする。

コンビニの新たな集客アイテム、そして他商品とのついで買いが大いに期待できる吸着アイテムとして注目を集めているコンビニのコーヒーだが、一通りの店舗で導入が完了したことにより、各社ともさらなるステップアップに余念がない。コーヒーと相性の良いドーナツを専用のカウンターケースの採用で積極展開するセブン-イレブンに対し、ファミリーマートではあくまでもパンの一種として専用コーナーのケースを創り、さらなる需要喚起を図る感がある。

コンビニコーヒーでは注文用の紙カップをチルド系飲料ケースの扉やパンのコーナーにも配し、連鎖的発想による注文を喚起させる工夫をしている店舗も多い。今件のドーナツ販売ケースも、恐らくは既存のパンコーナーにおけるコーヒー購入をうながすカップと並び、置かれることだろう。あるいはサイズもさほど大きくない事から、すでに惣菜などで実施されているように、カウンターの前や横に小型のテーブルを配してその上に並べおくことで、コーヒー注文の際に直接目が留まるような配し方を店舗独自の判断で行うようになるかもしれない。

コーヒーそのものの品質の向上に加え、そのコーヒーとドーナツの組合せに関し、本格先行導入を果たしたセブン-イレブンとは異なる選択肢をとったファミリーマート。その動向にはドーナツの品種拡大の内容と共に、大いに注目したいところだ。


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