東京メトロの売店「メトロス」がローソンに転換へ

2015/04/28 07:11

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ローソンは2015年4月27日、東京地下鉄のグループ会社で売店などを運営するメロトコマースとの間で業務提携契約を結び、メトロコマースが運営する東京メトロ駅構内の売店「メトロス」をローソンに転換することで4月24日に合意したと発表した。今後2年から3年をめどに約50店舗をローソンに転換する(【発表リリース:株式会社メトロコマースと業務提携契約を締結】)。


↑ メトロス
↑ メトロス

「メトロス」は東京メトロの駅構内で運営されている駅売店。オレンジ色で白抜きのロゴが一般的だが、おしゃれな色合いで装飾された店舗もある。また通常の売店と同程度の面積を用いて自販機を多面に埋め込んだ、オートメトロスなる疑似店舗(自動販売機型売店)も複数存在する。

今回ローソンはメトロコマースと協力し、今夏から一部メトロスの転換を開始。今後2年から3年をめどに、約50店舗をローソン店舗へ転換する。転換後はメトロコマースがローソンのフランチャイズオーナーとなり、店舗を運営することになる。

今回の提携についてローソン側ではメトロコマースと協力し、個々が持つインフラやノウハウの相互活用を進め、駅売店の接客スピードと、コンビニが持つ豊富な品ぞろえ・多様なサービスの融合により、東京メトロ利用者の利便性向上を目指すと説明している。またグループ各社のノウハウを結集し、駅構内の特性を活かし、国内外の利用者に向けた新しいスタイルの駅中コンビニを構築するとも語っている。

現時点でメトロス売店は100店舗以上確認される。この数年で50店舗ほどの転換が成されるとの話だが、残りはそれ以降の転換となるのか、それともメトロスのままで維持されるのか、あるいは整理統合されるのか、業務提携契約の中身が公開されていないため、現時点では分からない。もっともリリースではオリンピック開催の2020年に向けて各種アクションを実施する旨が書かれていることから、残りも逐次転換されていくと見た方が自然だろう。

ここ数年の間、鉄道環境整備施設としての駅売店が人材不足などを理由に閉店、あるいは時間制限下での開店に限られるようになる一方、各種ノウハウと流通システムを持つコンビニとの提携により駅売店のコンビニ化が進められている。鉄道側では快適な駅の利用環境を提供でき、売店運用の負担を軽減できる、コンビニ側では販売経路の拡大とブランドの浸透が行えるため、双方にメリットがある。

今回の東京メトロのメトロス売店のローソン化も、そのような状況下における流れの一つ。今後もさらに類似の動きがあるに違いない。


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