TBSとテレビ朝日、YouTube上に専用チャンネルを開設しニュース番組を配信
2009/09/30 07:48



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リリースなどによると今回両局がパートナー契約を締結したのは、グーグルの違法投稿動画対応の運用確立の見通しが立ったためとのこと。ただし現時点ではニュース番組のみが配信されており、今後報道番組(特集など)が追加される予定であることは語られているものの、ドラマやバラエティ、歌番組、スポーツ番組、アニメなどについては、何ら言及されていない。恐らくは著作権や各権利方面との契約上の問題があるものと思われる。
配信開始の目的については
●テレビ朝日
「利用者のみなさまと動画を通じてコミュニケーションすることを目指す」
「より多くのみなさまにテレビ朝日の公式コンテンツをはじめとする「動画」を通した豊かなコミュニケーションを楽しんでいただける場を築いていきたい」
「経済的なバックグラウンドを生かし、利用者およびスポンサーのみなさまの新たなニーズにも応え」たい。
●TBS
「TBSコンテンツのブランドプロモーションとしても大きな意義がある」
「利用者のみなさまと動画を通じてコミュニケーションすることを目指す」
「より多くのみなさまにテレビ朝日の公式コンテンツをはじめとする「動画」を通した豊かなコミュニケーションを楽しんでいただける場を築いていきたい」
「経済的なバックグラウンドを生かし、利用者およびスポンサーのみなさまの新たなニーズにも応え」たい。
●TBS
「TBSコンテンツのブランドプロモーションとしても大きな意義がある」
と述べており、各局のテレビ放送そのものに対するアピールと、YouTube上の配信自身から得られる収益への期待がつかみとれる。
ざっと見た限りではいずれの局・番組とも「コメント」「ブログなどへの埋め込み用ブログパーツの配信」機能を無効としており、あくまでもYouTubeを「動画配信のプラットフォーム」としてのみとらえている感が強い。自社のウェブサイト上から独自プラットフォームで動画を配信する場合と比べるとずいぶんとハードルは低くなったものの、肝心のYouTubeの特徴であるこれら2機能、特に「ブログなどへの埋め込み用ブログパーツの配信」の無効化は、やはり両局が「越えられない壁」を抱えているがためなのだろうか。【ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」就役】で紹介した、テレ朝の公式動画など一部先行配信されていたものについては、コメント・ブログパーツ機能共に利用可能となっていただけに、誠に残念でならない。
……あるいは「動画の利用」が進むと、プロモーションとしては役立つものの、同時にテレビ離れがますます進むかもしれないという懸念、あるいは自己矛盾を抱えているがための、仕方ない措置なのかもしれないが。
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