ローソンで「書籍」販売拡大へ…千店舗に専用商品棚を導入

2015/08/26 13:42

専用棚に並んだローソン書籍ローソンは2015年8月26日、同社店舗の約1000店舗に専用の商品棚を設置し、書籍販売の拡充を行うことを発表した。小説文庫や雑誌文庫、ビジネス書、料理・健康実用書など「人気の本」約75アイテムを取り揃えると説明している(【発表リリース:人気の本を取り揃える 9月末より、1千店舗へ専用商品棚を順次導入ローソンで書籍の販売を拡大します】)。

↑ 書籍専用商品棚の設置イメージ(幅0.6メートル、高さ1.2メートルの棚2つセット)と店舗外の案内看板(一例)
↑ 書籍専用商品棚の設置イメージ(幅0.6メートル、高さ1.2メートルの棚2つセット)と店舗外の案内看板(一例)

小規模・個人経営の書店が相次ぎ閉店する中で、コンビニは数少ない地域への雑誌・書籍との直接の出会いを提供する場だったが、そのコンビニでも昨今では雑誌や書籍の販売スペースが減る傾向にある。しかしながら書店の閉店スピードが加速する中で、本を手に取る機会が減る状況をかんがみ、「生活に身近なコンビニで書籍を販売する」ことで、地域住民・利用客の利便性向上を推し量るとするのが今回の施策の目的。

ローソンでは2014年6月から秋田県や千葉県などの一部店舗で専用の商品棚を設けて書籍販売の実証実験を行ったところ、書籍と雑誌を合わせた売上高は1割ほど増加、さらに書籍購入者の来店リピート率(再来店確率)は、通常より20%ポイントほど高く、来店客数の増加につながることが判明。今回の大規模展開決定の判断材料となった。

まずは設置が可能で売上が期待できる約1000店舗に対し、2015年9月28日以降順次、専用の商品棚を設置(具体的店舗名や展開スケジュールは未公開)。通常のローソン店舗でもコミック以外の書籍は10-20アイテムほど販売しているか、今回の書籍専用の商品棚では小説文庫や雑学文庫、ビジネス書、料理・健康の実用書など「人気の本」約75アイテムを取り揃えることになる。

具体例として挙げられている写真やリリースの表現などから、専用棚に陳列するのは雑誌の類やいわゆる「コンビニ向けの再編集版コミック」ではなく、あくまでも書籍。陳列する具体的ラインアップも「人気の本」とあることから、一般書店の入口やレジそばに設置される陳列棚に並べられているような、ベストセラーや話題のタイトルが並ぶものと考えられる。いわば書籍を流行アイテムのような視点でとらえて取りそろえると考えれば道理は通る。

書籍は雑誌と比べて単価が高いため、コンビニ自身の客単価・売り上げの上昇が期待できる。一方で他商品と比べて流動性はケースバイケースのため、新鮮味や流行にマッチした品揃えが求められる。店舗のある地域の需要をとらえた品揃えが(膨大な過去の販売データを元に精査を行い、逐次新データを反映させることで)可能なら、非常に強力な魅力を持つ商品となることだろう。特にコンビニなどの実店舗の強み「目の前の商品を即時購入調達できる」ことに加え、「24時間いつでも購入可能」を活かせば、面白い状況が生み出せるかもしれない。


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