【更新】新聞社も動画の時代へ・産経新聞が公式動画チャンネルをYouTube上に展開

2009/11/03 07:33

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Sankei News Channel(産経新聞チャンネル)イメージ産経新聞社は2009年11月2日、動画投稿サイトYouTube上に公式動画チャンネルSankei News Channel(産経新聞チャンネル)を開設したと発表した。さらに速報的な情報を公開する【産経新聞速報動画】も併設し、2つのチャンネルで動画情報を掲載していくことになる([発表リリース])。


産経新聞チャンネル
産経新聞チャンネル

産経新聞速報動画
産経新聞速報動画

「新聞社が動画?」というと違和感を覚える人もいるかもしれないが、産経新聞社では2005年から独自の動画コンテンツを制作、これまでにMSN産経ニュースなどで700本ほどの動画を公開している。今回YouTube上で公開が始まったのは、それらの動画のうち300本ほど。内容はニュース速報、エンタメ情報、新製品や新車発表の経済ニュース、産経新聞紙面と連動したハイビジョン紀行番組、話題のスポット紹介など、多彩なジャンルにわたっている。

「産経新聞速報動画」では「撮影した速報動画をすばやく公開します」とあるが、記事執筆時点でもっとも新しいのは、【自分だけのホバークラフトが持てる時代】でも触れた大分ホバーフェリーのラストランに関する動画で3日前のもの。新聞社の場合にはテレビ局ほど頻度の高い動画取材は行われていないのかもしれない。

新聞社とテレビ局は密接な関係にあり、テレビ局側の方がむしろYouTubeとは仲が良い(元々主事業で映像を配信しており、動画コンテンツを山ほど抱えているから)。先日も【TBSとテレビ朝日、YouTube上に専用チャンネルを開設しニュース番組を配信】で伝えているように、【テレビ朝日(9409)】【TBS(9401)】が公式チャンネルを開設している。

新聞社の公式チャンネル・動画ということで、テレビ局のものとどのような差異を見せるのか、新聞社ならではの特性をどんな形で表現するのかか楽しみといえる。現時点で確認した限り、評価できる点といえば、公開された動画が組み込み可能とされ、ブログパーツの形で個々のブログやサイトに埋め込めるようになっていること。


スーパー駅長たま、犯罪撲滅1日大使に!。
埋め込み一例。スーパー駅長たま、犯罪撲滅1日大使に!。【直接リンクはこちら】

コメント機能がオフになっているのは残念だが、管理運営上の手間を考えるとそれも仕方あるまい。それよりも、「大手メディアにニュースとして報じられている映像・動画が、ブログパーツとして提供される」のは、利用者側にしてみれば記事の裏付け・確証度を高める事にもなるし、新聞社側にはネット上の口コミ・波及効果を狙うことができる。【半期が赤字に転落した産経新聞の最新版「おサイフ事情」をチェックしてみる】でも解説したが色々と厳しい状態にある産経新聞社が、今後どのような形で動画・YouTubeの公式チャンネルを活用していくのか、注意深く見守りたいところだ。

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