吉野家も牛丼値下げ、380円から300円へ……期間限定・来年1月11日から

2009/12/29 05:10

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吉野家イメージ[吉野家ホールディングス(9861)]は2009年12月28日、子会社の牛丼チェーン店「吉野家」ににおいて、2010年1月11日から21日までの11日間の期間限定で、牛丼・牛丼弁当・牛皿・牛鮭定食を80円引きで販売すると発表した。牛丼並盛が現在380円のため、300円での販売価格となる(【発表リリース】)。


↑ 吉野家の期間限定牛丼値下げポスター(111周年記念)
↑ 吉野家の期間限定牛丼値下げポスター(111周年記念)

牛丼業界ではすでに[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」(280円)や【松屋(9887)】(320円)などが基本メニューの牛丼を値下げしており、吉野家でもこれらのライバル店の定価値下げに対する影響が少なからず出ていた。

吉野家では味へのこだわり(「アメリカ産の牛肉を使用」など)から「定価」の値下げは行わない方針を貫いており、今回は「期間限定のキャンペーンで特別価格として販売する」という対策を打ったことになる。いわばベースアップはせずにボーナスで対応するようなもの。

ただし最新の外食産業の売上データ【2009年11月度の外食産業の売上は前年同月比でマイナス5.8%・客単価減少が軟調さの主要因】にもあるように、外食産業はもちろん他の小売業界でも、商品単価・客単価の減少、いわゆる「デフレ現象」により、深刻な売り上げ減少が懸念材料となっている。吉野家が期間限定ながらもメインメニューの牛丼を値下げしたことにより、牛丼業界で価格値下げ競争に拍車がかかることになれば、同業界は「チキンレース」のような状況に陥る可能性も否定できない。牛丼は牛(カウ)肉を材料としているのに、「鶏(チキン)レース」とは、シャレにならない話ではある。

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