店内外双方で情報を提供・ファミリーマートがデジタルサイネージの実験を5月開始

2010/02/11 07:16

ファミリーマートのデジタルサイネージイメージ[ファミリーマート(8028)]は2010年2月10日、オリジナルのコンテンツ(内容、情報)を提供するデジタルサイネージ(電子看板、Digital Signage)の実験を、同年5月から東京都内のファミリーマート20店舗で開始すると発表した。広告掲載だけでなく、ニュース番組を中心とした独自コンテンツや地域社会と密接した情報も提供し、ファミリーマートを「街の情報発信拠点」にしていくと伝えている。オリジナルのコンテンツそのものは産経新聞とズノー社が制作する(【発表リリース】)。

↑ ファミリーマートが試験展開するデジタルサイネージのイメージ図
↑ ファミリーマートが試験展開するデジタルサイネージのイメージ図

↑ ファミリーマートが試験展開するデジタルサイネージの概念図
↑ ファミリーマートが試験展開するデジタルサイネージの概念図

コンビニという場所を使い液晶画面で情報を展開するデジタルサイネージの導入としては、先に【ローソンなど、コンビニ内部から外に向けて発信する広告配信事業の合弁会社設立】でも伝えたように[ローソン(2651)]と【NTTドコモ(9437)】が共同で行うことを先日発表しており、ローソン店舗に今年6月から展開される予定。今回ファミリーマートが発表したデジタルサイネージも、基本的には同じ考えによるものだが、「店外、店内の両方へ情報提供が可能な両面液晶ディスプレーによる」デジタルサイネージであることが最大の特徴。

情報の配信はコンテンツ配信システム開発のブイシンクが開発したファミリーマート専用機で、店外向け46インチ、店内向け40インチで構成されている。特に店外向けの46インチは、通常のデジタルサイネージ用のものと比べ3倍以上の明るさを持つ液晶画面で、太陽の光が画面に当たっていても美しい画像を見ることができるとのこと。

配信される情報は大きく次のように区分される

・オリジナルコンテンツ
 産経新聞社のニュース番組を中心とするオリジナルコンテンツ。他にフジテレビ系列の情報番組を企画・立案する放送作家が代表を務めるズノー社も制作に加わる。また、事件・緊急ニュースの場合には最新情報を報道。

・地域生活情報
 未成年者の飲酒・喫煙禁止などの公共広告、防災・防犯といった地域社会に役立つ情報や店舗周辺の地域情報なども盛り込む。

・Felica機能などの搭載
 Felicaをはじめとする先進技術を搭載。例えば、FeliCa端末(リーダーライター)を店外向け、店内向けディスプレーに搭載し、客がFeliCa対応の携帯電話をFeliCa端末にタッチすることで、コンテンツの企画サイトへの誘導やポイントが貯まるサービス、お得なクーポンの発行など、顧客誘引やロイヤリティ(コンビニに対する好感度)向上など、携帯電話を組み合わせ効果的なプロモーション施策を実施できる。

画像を横二枚並べる・店内外双方に表示する、提携先の違いはあるが、基本的に今回のファミリーマートも前回のローソンも、コンセプト的にはほぼ変わらず、【「トレインチャンネル」の秘密をちょっとだけのぞいてみる】などで紹介している電車内液晶画面広告「トレインチャンネル」などの考え方をコンビニにスライドしたもの。そこにコンビニならではの特性を活かした要素を加えている。

リリース中にもあるが、コンビニエンスストアがファストフード店と共に地域の情報発信拠点としての立ち位置を確かなものとしているのは事実。その立場を活かし、さらに足元を固めるものとして、今回のようなローソン・ファミリーマート両社のような「デジタルサイネージを設置して情報を配信していく」という一連の動きは非常に興味深い。

気になるのは、両社のタイミングがあまりにも似通っていること。提携会社がまったく別個なものとはいえ、何か特定のきっかけがあって、同時に動き出したのだろうか。もし仮にコンビニ業界第二位のローソン、第三位のファミリーマートに加え、さらにコンビニ業界トップの【セブン&アイホールディングス(3382)】傘下のセブン-イレブン・ジャパンが同じような事業を始めるとなれば、まさに「平行進化」による奇跡といえよう。

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