【更新】川崎重工業(7012)、防衛省に次期輸送機「XC-2」の試作1号機を納入

2010/03/31 06:49

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「XC-2」イメージ【川崎重工業(7012)】は2010年3月30日、同社岐阜工場において、次期輸送機「XC-2」の試作1号機を防衛省に納入したと発表した。今年の1月に初飛行に成功、その後社内で飛行試験などを重ねで社内試験を完了し、今回の納入となった(【発表リリース】)。


↑ 川崎重工業提供画像による航空自衛隊次期輸送機「XC-2」の試作1号機
↑ 川崎重工業提供画像による航空自衛隊次期輸送機「XC-2」の試作1号機


↑ 「XC-2」の試作1号機飛行の様子を撮影した投稿動画。【直接リンクはこちら】


↑ 比較的最近のテストフライトの様子。【直接リンクはこちら】

XC-2は航空自衛隊が現在使用しているC-1輸送機の後継機として開発されているもの。次期固定翼哨戒機XP-1と共に開発が進められており、部品の共有化などが特徴の一つ。また、C-1と比べると飛行距離(約3倍)や搭載量(2倍以上)で優れており、運用の柔軟性も高まるものとして期待されている。元々は2007年には初飛行がおこなわれる予定だったが、フレーム強度の問題などが発覚し、今回の初飛行まで延期されていた。

川崎重工業は2001年11月に防衛省から主担当企業に指名され、協力企業をはじめとする開発参画企業とともに開発作業を進めている。同社では次期輸送機(XC-2)試作2号機の製造を実施中で、2010年度中に防衛省へ納入する予定とのこと。

川崎重工業側では同機の民間貨物機としての転用も検討している。色々な面で明日の日本を担う手段の一つとなりうるだけに、開発側はこれまで以上に鋭意努力を重ねてほしいものである。

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