吉野家、牛鮭定食の価格を30円値下げ・牛鮭サラダを新展開、さらに期間限定で両定食のご飯無料増量キャンペーンへ

2010/04/16 05:05

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牛鮭定食[吉野家ホールディングス(9861)]は2010年4月15日、同社の子会社吉野家において4月16日午後3時から、定番の定食メニューの一つである「牛鮭定食」をこれまでの530円から500円に値下げすると発表した。またお漬物の代わりにコールスローをつけた「牛鮭サラダ定食」の提供も開始する(価格580円)。それと同時に期間限定で、両定食におけるご飯増量無料キャンペーンも発表している(【発表リリース】)。


↑ 牛鮭定食値下げ・牛鮭サラダ定食登場告知ポスター
↑ 牛鮭定食値下げ・牛鮭サラダ定食登場告知ポスター

今回のキャンペーンでは牛鮭定食の1コイン(500円玉)化に加え、漬物をコールスローに代えたメニューの展開、さらには4月30日午後3時までと期間限定ながらも、両定食のご飯増量(大盛り化)無料が行われる。牛丼とは別のメニューを食したい、量を好むお客には嬉しい話。

【春の仁義なき牛丼の戦い・すき家と松屋、牛丼並盛を期間限定で250円に】でも紹介したように、吉野家では先日期間限定で牛丼値下げのキャンペーンを行ったところ、牛丼チェーン店ライバルの[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」などに、ほぼ同じ期間で相次いで同様の値下げキャンペーンを行われ、価格の面では牛丼なのにチキンレースの様相を呈してきた。松屋やすき家と異なり牛丼が占める比率が高い吉野家は、主力商品での身の削り合いは不利な戦いでしか無く、今回はそれを考慮した上での値下げ攻勢ととらえることもできる。

ただし「いくさごと」の常(つね)として、「戦力の漸次投入は各個撃破されるだけ」という話もある。先日発表された【決算短信(PDF)】を見るにつけても色々と大変な様子は理解できるが、同社上層部においては「正しい現状認識」と「発想の根本的な入れ替え」の時期に来ているのかもしれない。「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」という有名な言葉もあることだし……

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