日本1割韓国2割 ネット通販額

2010/07/14 07:08

オンラインショッピング先に2010年7月5日に公開した記事【商品レビュー、「愚痴」と「賛美」どちらを書くことが多い?】で調査会社のニールセンが同年6月29日に公開した研究レポートを基に、「購入商品の感想をオンライン上に書くとき、賛美と愚痴、どちらが多いか」について精査を行った。このレポート【Global Online Shopping Report】(完全版)ではオンライン通販(ネット通販)のさまざまな調査結果が語られており、注目に値する内容となっている。今回はそのレポートから「アジア諸国において、消費額全体のうちどのくらいの額をネット通販で費やしているか」について見ることにする。ネット通販依存度を知ることができるはずだ。

今調査は2010年3月8日から3月28日に渡り、世界55か国を対象に2万7665人のインターネットユーザーに対して実施されたもの。国毎にインターネットの普及率・自由な回答が出来る比率が異なるため、「国全体の現状」として見るよりは「各国の住民の中でネットを自由自在に使える層」における傾向ととらえた方が正しい。

毎月消費されるお金のうち、どれほどの金額がネット通販で費やされるのだろうか。言い換えれば「どれだけネット通販に依存しているのか」。以前【否定意見多い中国の商品感想】で挙げた、アジア諸外国に限定してデータを抽出し、再構築したのが次のグラフ。

↑ ネット通販利用額の全消費額に占める割合(月あたり)(アジア地域諸国)
↑ ネット通販利用額の全消費額に占める割合(月あたり)(アジア地域諸国)

濃い青系統ほど利用頻度が低い、濃い赤系統ほど利用頻度が高いように配色しているが、韓国と中国、次いでインドが高めなのが分かる。韓国はともかく中国とインドについては調査母体の説明で触れたように、「国全体として」というよりは「インターネットをそれなりに使いこなせるハイソ層の回答」と考えた方が良いかもしれない。

各区分の中央値を使って概算平均(各割合が整数までなので荒い計算となるため「概算」でしかない)を算出しても、その状況が良く分かる。トップは韓国、次いで中国、そして日本とインドの順となっている。

↑ ネット通販利用額の全消費額に占める割合(月あたり)(概算平均)(アジア地域諸国)
↑ ネット通販利用額の全消費額に占める割合(月あたり)(概算平均)(アジア地域諸国)

特に韓国の「総消費額の約2割はネット経由で」というのもなかなかに驚かされる値といえる。毎月15万円消費する世帯なら、2万8500円をネット通販で買う、という計算だ。

元資料では他にも概要的に国別の特性を挙げている。それらをまとめると次のようになる。

購入商品の配送・中国と韓国は「今後6か月以内にネット通販を使う予定」の人が95%に達している。
・香港では73%、タイでは74%、日本やニュージーランド、インドネシア、オーストラリアは80%が「今後6か月以内にネット通販を使う予定」。
・韓国では今後6か月以内にネット通販で「書籍」「化粧品」「衣類・アクセサリ・靴」「食料雑貨」を買い求める人が多い。
・中国では韓国のパターンに加え、40%が電化製品をオンラインで購入するつもりと答えている。
・マレーシアではネット通販の対象として航空券やホテルの予約などがトップ。
・オーストラリアでは他地域よりも「イベントチケット」「物理媒体としてのビデオやDVD、ゲームソフト」を購入する比率が高い。
・ネット通販利用予定者の20%は「物理媒体のCD・DVDなどによる音楽ソフト」を購入予定。
・全体的に見ると中国や韓国はネット通販出費率が高く、香港は低い。

総じて1-2割程度の「ネット通販依存度」だが、今後競争の激化やネット通販上のシステムの改善、さらにはより使いやすい・便利で機動力の高い入力端末の普及(iPadなどのタブレット式情報端末、iPhoneをはじめとするスマートフォン)の普及により、さらに利用率が高まることは容易に想像が出来る。その時、これらの国々はネット通販の依存度において、どのような変化を見せていくだろうか。非常に気になるところだ。

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