吉野家、牛鍋丼に続く戦略商品「牛キムチクッパ」を11月1日から展開
2010/10/27 06:37



↑ 牛キムチクッパ
↑ 先行発売されていた場所における試食レポート。【直接リンクはこちら】
「牛キムチクッパ」は「うまい・からい・やすい」をキャッチコピーとし、牛丼用の肉に自家製のキムチ、さらにはオリジナルスープを組み合わせた新商品。リリースは「吉野家ならではの味に仕上げた」と説明している。カロリーも並盛414Kcalと、同社牛丼の並盛667Kcalと抑えるてあり、その点も(特に女性に向けた)アピールポイントとなっている。そして冒頭でも触れているが、11月8日午後3時まではキャンペーンとして、玉子か半熟玉子を1つ無料で提供する。
以前【吉野家「牛鍋丼」一か月足らずで1000万食突破】でも伝えたが、戦略新商品第一弾の「牛鍋丼」は正式発売開始後一か月足らずで1000万食を突破し、今回の「牛キムチクッパ」の発売開始のスケジュールを遅らせるほどとなった。この影響もあってか、9月の外食産業の「ファストフード・和風」(牛丼チェーン店が属するカテゴリ)では、前年同月比で客単価が87.0%となったものの、客数が125.7%と跳ね上がり、売上は109.3%と10%近い伸びを示すこととなった(【2010年9月度の外食産業の売上は前年同月比でプラス0.3%・客数増加が売上アップに】)。
いわゆる「牛丼御三家」の低価格競争について、他の2社(すき家・松屋)がメインとなる牛丼の値下げを断続的に行うのに対し、吉野家は変化球的視点から攻めに行く形。牛丼チェーン店がメイン商品の牛丼以外で勝負・攻勢をかけるのはいかがなものか、という話もあるが、逆にそのような柔軟な戦略を選択できるようになった吉野家の変わりぶりに注目をすべきともいえる。今後「牛キムチクッパ」がどのような売れ行きを見せるか、注目したいところだ。

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