スカイマーク、大型旅客機A380を国際線用機として導入へ

2010/11/09 06:42

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A380【スカイマーク(9204)】は2010年11月8日、フランスのエアバス社と大型の航空機「Airbus A380」の導入に関する基本合意書を締結したと発表した。同機は先日4日にオーストラリアのカンタス航空の機体がエンジン脱落のトラブルで緊急着陸する事故を起こしており、現在も原因調査中。しかし一部報道などによればスカイマーク側では「今後改良が進んでいくと考えており、問題はない」と言及しているとのこと(【発表リリース】)。



↑ ルフトハンザドイツ航空で活躍中のA380。
↑ ルフトハンザドイツ航空で活躍中のA380。【直接リンクはこちら】

リリースによるとスカイマークでは同機を2014年度をめどに「国際線用機材」として導入し、海外主要路線での運航を計画。長距離大量輸送による低価格を実現し、事業の拡大を図る目論見。導入の際には6機の購入を契約するものの、そのうち2機はオプションとしてA380以外の機種に変更することも可能としている。なお同機の購入価格は公開されていないが、定価は2億8200万ドルで、現行レートで単純換算すると約230億円となる。

元々A380は日本の旅客航空機としても知名度が高いアメリカのボーイング社が展開する各種旅客機に対抗するために開発された、エアバス社の大型旅客飛行機。世界初の総2階建てジェット旅客機としても有名。座席の配置の仕方次第では600-800座席の設置が可能となる。

気になるのは「大型機を導入して採算が取れる航路を開拓できるか」という問題。昨今では【ANAが三菱重工の国産ジェット機MRJの25機購入正式決定】でも触れているように、むしろ中型-小型機による小回りの効く航空機運用が求められる場合が多い。たくさんの旅行客を「運べることができ」ても、実際の運航で「運ぶお客が少ない」のでは、コストばかりがかかってしまう。さりとて大勢のお客を呼ぶためにあまりにもの運賃引き下げをしたのでは、燃料ですら赤が出る状態となる。スカイマークとしてはむしろこれから、航空路の開拓こそが課題といえよう。

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