センサーでお勧め飲料をズバリ表示する次世代自販機、JR東日本の東京近郊駅に続々登場
2010/11/17 19:30



↑ 8月に先行試験で導入された時の報道。【直接リンクはこちら】
この自動販売機(次世代自販機)は大型タッチパネルディスプレイ(47インチ、輝度1200cd)が前面に押し出す形で組み込まれており、普段はWiMAXネットワークを用いてデジタルサイネージとして用いられる。そして顧客が近付くとその大型画面ディスプレイに商品を表示。さらに自販機上部に設置されているセンサーで顧客属性(年代・性別)を判定し、その属性別にお勧めの商品を表示していく。

↑ 学生が代わる代わる前に立ち、お勧め商品が変わるところを実験している様子。お勧め商品には「おすすめ」の文字と、びっくりマークが添付される。【直接リンクはこちら】
このお勧め商品については、季節や時間帯、環境に応じて最適化が行われ、お客のニーズによりマッチした商品を推奨し、需要の掘り起こしが行われることになる。さらに属性情報を含むデータがPOS情報として取得されるため、各種マーケティングデータ(お勧め商品の精度向上化も含め)としての活用も可能。

元リリースに目を通す限りでは、属性とお勧め商品の関係は中央サーバーで一元管理しているようだ。実際には自販機の場所で同じ時間帯でも微妙に利用性向が異なってくるし、天候や温度などによる変移も考えられる。ベースとなるデータは各自販機共有のものとし、細かいパラメータの調整を個々の自販機毎に逐次蓄積させて行い、さらに簡易版のベイズ理論(過去の事例を元に柔軟に逐次将来の予想を行う考え方)も合わせて採用すれば、よりマッチング度の高い、そして購入率の高い「お勧め商品」の展開ができることだろう。
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