NTTドコモと大日本印刷、電子書籍販売会社を設立・1月から販売開始で紙の書籍も対応へ
2010/12/08 06:41


↑ 2010年8月の際の基本合意の様子。【直接リンクはこちら】
両社はこの8月に、電子出版のビジネスに関する業務提携に向けた基本合意を締結(上記動画参照)。この合意に基づき、やや遅れる形となったが12月21日に基幹会社となる新会社「トゥ・ディファクト」を設立する。出資比率は大日本印刷51%・ドコモ40%・大日本印刷の子会社CHIグループが9%。
同社では大日本印刷がすでに運営している電子書店の「honto(ホント)」をベースに、ドコモの情報配信システム・決済システムを用い、ドコモのスマートフォンやタブレット型端末、電子書籍リーダーに向けて、電子書籍の配信を開始する。電子書籍の取扱い領域については、大手出版社をはじめ200社ほどから約10万点をめどに拡充を図る。さらに多様な形式に対応した電子書籍を販売することを目指す。
今後は電子書籍の販売サイトと、すでにCHIが運営しているオンライン書店「bk1」とシステム統合などを行うことで、「一つのサイトで電子と紙の書籍購入を可能」とするサービスの実現を図る。その上、大日本印刷グループにあるリアルな書店「丸善」「ジュンク堂」「文教堂」とも連携を図り、「電子書籍の販売」「オンライン書店」「リアル書店」を目指していくという。
アメリカでは米Googleが同年12月6日、電子書籍の販売を開始している。日本でも遅かれ早かれ同じようなサービスが展開されることは容易に想像ができる。今回の新会社設立とそれに伴う既存の販売ルートの再編成により、電子書籍の販売プラットフォーム、そしてインターネット経由での書籍通販がさらに加速化されることは間違いない。リリース上の「図る」「目指す」で表現された内容が、スピーディーに、予定通りに実現化されることに期待したい。
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