NTTドコモと大日本印刷、電子書籍販売会社を設立・1月から販売開始で紙の書籍も対応へ

2010/12/08 06:41

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本屋【大日本印刷(7912)】【NTTドコモ(9437)】は2010年12月7日、紙とデジタル形式双方の書籍を販売するハイブリッド型総合書店を運営することを目指し、共同事業会社「株式会社トゥ・ディファクト」を同年12月21日に設立すると発表した。まずは来年1月上旬から電子書籍の販売を開始する(【発表リリース】)。



↑ 2010年8月の際の基本合意の様子。【直接リンクはこちら】

両社はこの8月に、電子出版のビジネスに関する業務提携に向けた基本合意を締結(上記動画参照)。この合意に基づき、やや遅れる形となったが12月21日に基幹会社となる新会社「トゥ・ディファクト」を設立する。出資比率は大日本印刷51%・ドコモ40%・大日本印刷の子会社CHIグループが9%。

同社では大日本印刷がすでに運営している電子書店の「honto(ホント)」をベースに、ドコモの情報配信システム・決済システムを用い、ドコモのスマートフォンやタブレット型端末、電子書籍リーダーに向けて、電子書籍の配信を開始する。電子書籍の取扱い領域については、大手出版社をはじめ200社ほどから約10万点をめどに拡充を図る。さらに多様な形式に対応した電子書籍を販売することを目指す。

今後は電子書籍の販売サイトと、すでにCHIが運営しているオンライン書店「bk1」とシステム統合などを行うことで、「一つのサイトで電子と紙の書籍購入を可能」とするサービスの実現を図る。その上、大日本印刷グループにあるリアルな書店「丸善」「ジュンク堂」「文教堂」とも連携を図り、「電子書籍の販売」「オンライン書店」「リアル書店」を目指していくという。

アメリカでは米Googleが同年12月6日、電子書籍の販売を開始している。日本でも遅かれ早かれ同じようなサービスが展開されることは容易に想像ができる。今回の新会社設立とそれに伴う既存の販売ルートの再編成により、電子書籍の販売プラットフォーム、そしてインターネット経由での書籍通販がさらに加速化されることは間違いない。リリース上の「図る」「目指す」で表現された内容が、スピーディーに、予定通りに実現化されることに期待したい。


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