スクエニ、『ファイナルファンタジーXIV』PS3版発売時期を未定・開発体制を刷新へ

2010/12/11 07:37

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『ファイナルファンタジーXIV』【スクウェア・エニックス(9684)】は2010年12月10日、同社がWindows版を同年9月30日に発売し、プレイステーション3(PS3)版を2011年3月上旬に発売する予定だった『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』のPS3版について、発売日を繰り延べすると共に、開発陣を刷新すると発表した。現時点においては発売時期は未定で、決定次第公知する。またWindows版についても無料期間を継続することを明らかにしている(【発表リリース】【FF14公式サイト内詳細解説ページ】)。



↑ ウィンドウズ版発売直前の公式デモムービー。
↑ ウィンドウズ版発売直前の公式デモムービー。【直接リンクはこちら】

『FF14』は『ドラゴンクエスト』シリーズと並び同社の大黒柱的タイトル『ファイナルファンタジー』シリーズのうち、本格的な多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲームとしては、『ファイナルファンタジーXI(11)』に続くタイトルの位置づけにある。『11』の運営開始である2002年からオンラインゲーム業界や通信インフラ、各ユーザーが保有するゲーム機やパソコンの性能も格段に向上して環境はより一層整備されており、『14』には『11』以上の内容が期待されている。

しかしながら『14』のウィンドウズ版登場以降、その期待・ニーズに応えることができないものであるとし、あるいはアイテム名の問題も発覚するなど細かい配慮に欠けるとの指摘も多く、利用者からの不満が続出。オンラインゲームの運営維持には欠かせない参加者数が伸び悩むなど、質的な問題を抱えていた。

今回利用者向け公式サイトにおいて社長である和田洋一氏ら主要関係者の写真入りで現状について謝罪すると共に、PS3版の開発陣を刷新すること、ゲームそのものへの意気込みを改めて表明した。

↑ ゲームの公式サイトではトップで写真入りで公知
↑ ゲームの公式サイトではトップで写真入りで公知

これまで指揮を取っていた田中弘道プロデューサーは降板、『ドラゴンクエストモンスターバトルロード』などでディレクター・ゲームデザイナーとして活躍した吉田直樹氏がプロデューサー・ディレクターに就任する。他にも複数の主要開発スタッフがポジション変更を行っている。この体制について和田社長は「スクウェア・エニックスの総力を結集し、お客様にご納得いただける最高品質のゲーム体験をご提供するための体制」とコメントしている。

また今件の発売延期などに関しては「一刻も早く素晴らしいゲームにしていく決意はあるものの、もう過去の繰り返しはできません。お客様に自信をもってプランが示せるまで今しばらくお時間をください。それまでの間、無料期間は継続させていただきます」とし、不退転の決意をもって望むとしている。

ワールドワイドでの展開に成功し、知名度だけでなく業務成績的にも大いに貢献した『11』。その後釜的な立ち位置にある『14』もまた、当然のごとく同じような作品となることを求められている。リリースでの言及通りならまさに「総動員令」を発して望むことになる新体制で、『14』がどのような姿となり、世に生み出されることになるのか。『14』というゲーム単体だけでなく、スクウェア・エニックス全体の問題(ゲーム開発の質、そして損得勘定の問題など)としても気になるところ。各担当者の意気込み、そして利用者などの期待に応えるだけの作品を贈りだして欲しいものである。

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