速報値5427億円…マクドナルドの2010年度全店売上高、過去最高を記録

2011/01/06 06:44

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マクドナルド[マクドナルド(2702)]は2011年1月5日、2010年12月の既存店売上がプラス11.6%となり、2010年における月次既存店売上の伸び率としては最高値を示したことを発表した。また、これに伴い2010年度(2010年1月-12月)における累計「全店舗」売上高速報値は5427億円に達し、創業以来の最高記録を更新したことも明らかにしている。同期は約1割の店舗を「戦略的閉店」として閉店していたが、各種新商品の展開やキャンペーンが功を奏した形となった(【発表リリース】)。


↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、10年1月-)
↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、10年1月-)

↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、07年1月-)
↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、07年1月-)

リリースによれば2010年12月の業績は既存店の売上高がプラス11.6%・既存店の客数がプラス8.9%・既存店客単価がプラス2.5%。この既存店売上高伸び率は2010年中最高値。“Big America”「テキサスバーガー」の再登場が同月の数字を押し上げた(ただし全店売上高では、戦略的閉店が半ばだった7月の方が上になる(グラフ参照))。「戦略的閉店」とは【当期純利益はプラス31.0%…マクドナルド、チキンやBig Americaシリーズの堅調さなどで業績予想の上方修正】などでも触れているように、営業成績的に問題とされる全店舗数の1割強に相当する433店舗を2010年12月期中に逐次閉店させるというもの。企業全体としての売上のベースとなる店舗数は減るが、採算性の向上が望める。

しかしながら実際には、各種新商品の展開、キャンペーンセールの断続的な実施、高単価商品の投入などを相次いで行い、店舗数が減少しているにも関わらず売上高が前年度比で増えるという状況に達することができた(戦略的閉店に伴う特別損失のため、最終利益は前年度比で減少する予定)。

今年も“Big America2”をはじめ、マクドナルドらしい新商品を続々市場に投入してくることで、しばらくは続くであろう厳しい景気動向の中を乗り切っていくに違いない。

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