【更新】コナミ、ハドソンを株式交換方式で完全子会社化・社長も派遣へ

2011/01/21 07:01

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提携ゲーム制作大手の【コナミ(9766)】は2011年1月20日、同じくゲームメーカーの【ハドソン(4822)】を株式交換方式で完全子会社化すると発表した。ハドソンの臨時株主総会の決議で承認を受けた上で、同年4月1日を効力発生日として行なう予定。株式交換比率はハドソン普通株式1株に対して、コナミの普通株式0.188株。ハドソンの株式は同年3月28日を最終売買日として上場廃止になる。すでに子会社化していたハドソンの携帯電話・オンライン事業分野での提携が狙い(【発表リリース、PDF】)。なお合併後のハドソンにはコナミデジタルエンタテインメント執行役員の上原和彦氏が社長に就任し、現在の代表取締役執行役員社長・石塚通弘氏は退任の予定(【発表リリース】)。


リリースによれば今回の完全子会社化の理由についてコナミ側では

・すでに2001年に出資、2005年に子会社化するなど経営資源の相互利用のスタイルを推し進めてきた。
・ハドソンはオンラインやモバイル分野において大きなアドバンテージを持つ。一方でコナミ本体は素材を多方面展開する総合力に長けている。
・ソーシャルメディアやスマートフォンの盛況ぶり、ソーシャルゲームなど新ネットサービスへの注力は急務。コナミの検討課題。
・ハドソンでは早期からネットワーク系への注力を果たしている。特に携帯電話上での音楽コンテンツで経験が豊富。
・これらの条件から、両社の経営資源をソーシャルメディア事業に注力することがベストと判断した。

と説明している。要は両社の優れたところを融合させ、ソーシャルメディア・ソーシャルゲーム・スマートフォンなど昨今成長株の分野に経営資源を集中投入し、飛躍を目指そうというもの。

元々2005年に子会社化を果たし、また昨今のモバイルやソーシャルメディア市場周りなどを見ると、最終的にコナミがハドソンを完全子会社化する可能性は少なからずあった。しかし実際に、このように現実のものとなると、両社の今後のますますの発展を祈ると共に、一抹の寂しさを覚えてしまうのもまた事実ではある。

なおハドソンといえば【ハドソン(4822)の「名人」こと高橋利幸氏の趣味はカメラ、最近はデジカメへ】でも紹介した高橋名人こと高橋利幸氏の動向が気になるところ。今のところ同氏のブログ[16連射のつぶやき]では何の言及もないが、同氏のブランド力を考慮すれば今後もこれまで通りの活躍を続けていくに違いない。

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