高齢者運転の「もみじマーク」、今日から「四つ葉マーク」が仲間入り

2011/02/01 12:10

「四つ葉マーク」高齢者が運転する自動車に対し、その前後に貼りつけ周囲の車両などに注意を促す「もみじマーク」が、本日2011年2月1日に施行された道路交通法施行規則により、新柄の「四つ葉マーク」に変更されることになった。現行の「もみじマーク」も当分の間(期間は現時点で未決定)利用することができる(トリガー記事:【ライトニング・ストレージ】【長野県警察本部交通企画課解説ページ(高齢運転者標識の様式が変更されました)】)。

↑ 新しい「高齢運転者標識」の「四つ葉マーク」
↑ 新しい「高齢運転者標識」の「四つ葉マーク」

「もみじマーク」「四つ葉マーク」は「高齢運転者標識」と呼ばれ、道路交通法に基づく標識の一つ。具体的には道路交通法第71条の5第3項において「普通自動車対応免許を受けた者で70歳以上75歳未満のものは、加齢に伴つて生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けて普通自動車を運転するように努めなければならない」と定められている「標識」。要は「高齢者は身体的に大変なところがある場合も考えられるので、運転の際に気をつけて下さいね、慎重に運転して下さいね」「周囲の人も配慮して下さいね」という意図による決まり。

登場した当初1997年当時は「75歳以上の努力義務」、2002年に「70歳以上の努力義務」だったものの、2008年6月には「75歳以上には罰則付きで表示を義務」と改正道交法が施行される。しかしこの義務化に反発するのに合わせ「もみじマークは枯れ葉のようでけしからん」という意見が高まり、これを受けて2009年4月には「70歳以上の努力義務」と再び規則としては緩やかなものとなってしまった。

また「高齢運転者標識」そのものについても2010年6月に警察庁で【パブリックコメントにて意見が募られ】、これまでの「もみじマーク」も合わせ5種類の候補が提示された。

↑ 新デザイン候補一覧
↑ 新デザイン候補一覧

投票の結果、冒頭にあるように「四つ葉マーク」が採択され、2010年12月17日に「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令」が公布、本日2011年2月1日から「高齢運転者標識」の変更部分が施行されている(【「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令」等について:概要(PDF)】)。

長野県警察本部交通企画課解説ページによれば新規採用される「四つ葉マーク」は「幸福・幸運を示す四つ葉のクローバーと、シニアの”S”の文字をデザイン化したもの」とある。カラーはクローバーの緑系統2色、既存のもみじマーク同様に注意をうながすオレンジ・黄色の計4色が用いられている(地の白、枠線の黒以外で)。新たなビジュアルに戸惑う、何を意味するのか分からずに判断に困る人もいるかもしれないが、意図するところは「もみじマーク」と同じなので、各自ドライバーは留意してほしいものだ。



なお一部で今回のマーク変更に関して「もみじマークは枯れ葉をイメージするので、お年寄りに対する悪意であり、失礼だ」とする意見があり、それが引き金になったと伝えられている。これについては元々先行して設定されていた「初心運転者標識」の「若葉マーク」の対という意味以上のものは無く、ましてや悪意などで決められようはずもない。

さらに熟考すれば、そもそも論として「もみじを枯れ葉と見なし、枯れ葉をマイナスイメージとして認識すること」自身が一番失礼にあたる感は否めない。物事のマイナス部分だけを抽出してあらを探し、世の中をややこしくし、手間を増やし、騒がせる行為こそが、一番の悪意によるものではないだろうか。

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