名作を少女が朗読するアプリ「朗読少女」のダウンロード数が50万件突破

2011/02/08 06:52

「朗読少女」音声コンテンツの多角的企画運営を行うオトバンクは2011年2月3日、同社が展開しているiPhone用アプリ【朗読少女 -Story Time Girl-】のダウンロード数が、同年1月31日時点で50万件を突破したことを発表した。名作の作品を仮想のキャラクタである「乙葉しおり」という女の子が「朗読」するiPhone・iPad用のアプリケーションで、App Storeの総合トップセールスでは10位、Bookカテゴリでは1位を記録している(発表リリース)。


↑ オトバンク提供の『朗読少女』デモ動画。
↑ オトバンク提供の『朗読少女』デモ動画。【直接リンクはこちら】


↑ 『朗読少女』実際の動作におけるデモ動画。
↑ 『朗読少女』実際の動作におけるデモ動画。【直接リンクはこちら】

『朗読少女 -Story Time Girl-』は2010年7月23日に発売・提供が開始されたiPhone・iPad用アプリケーション。ユーザーが選んだ本を高校の「朗読部」に所属している(設定の)「乙葉しおり」という女の子が朗読する、朗読型電子書籍。担当声優は『らき☆すた』でパトリシア=マーティンを担当していたささきのぞみ嬢。ユーザーは基本アプリ(「羅生門」の一部を収録したサンプル付き)を取得した後に、追加朗読ファイルを「書籍」として購入。彼女の本棚に納められた「書籍」ファイルを選択し、朗読してもらうというシステム。

朗読の際には作品にマッチした挿絵の表示が行われる、付せんの設定が可能など、通常の電子書籍と変わらない仕組みを盛り込むと共に、「乙葉しおり」との簡易コミュニケーションの場を用意したり、「羊数え唄」や「『ああっ女神さまっ』ベルダンディーの女神装束」の着せ替えを(【紹介ページ】)などの仕組みも提供している。

『朗読少女 -Story Time Girl-』声優に既存の名作を読んでもらって新たな魅力を創作するというコンセプトは、これまでにも例えば【「田中理恵」「若本規夫」「能登麻美子」による日本の昔話朗読CD『日本の昔話』第一弾2月9日に発売】などが以前展開されていた。また、版権が切れた作品を収集している青空文庫を朗読してもらう動きもあり、(声優では無くボーカロイドによる朗読も含めて)【The Baker Street Bakery】などでまとめられている。

今回『朗読少女』が約半年で50万ダウンロード突破という大きな業績を挙げているのは、リリースで指摘されているように(音声合成では無く)プロの声優による「仕事」であることや「読むこと」が苦手でも名作に触れる機会が得られることなど、書籍に親しむ(新しい)手段として「音声」という手段を提案したことにある。加えて「朗読が好きな女の子に本を読んでもらう」という状況設定の巧みさ、携帯電話を用いた着うた・着メロに慣れ親しんだ世代には類似のコンテンツとして受け入れられること、さらには能動的な「読む」ではなく、受動的な(そして昨今のメディアの利用形態で注目を集めている「ながら」視聴でもある)「BGM的に聴き流す」が出来ることがポイントとして挙げられる。

現在提供されている「書籍」こと朗読作品は全部で25種。日本の名作が中心だが、『イン・ザ・プール』などの昨今の作品も含まれている。声優による実際の朗読をデータ化し、背景のイラストも作品にマッチしたものを提供することもあり、大量量産化は難しいのが現状(「朗読少女」の数を増やせば、ある程度は可能となるが……)。オトバンクには今シリーズの品質・イメージを維持しつつ、さらなる作品の展開、「朗読型電子書籍」の可能性を追求してほしいものだ。

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