サッポロ、ポッカを子会社化・来年4月をめどにした経営統合へ協議開始

2011/02/11 06:29

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提携【サッポロホールディングス(2501)】は2011年2月10日、2009年9月に資本業務提携を締結して持分法適用関連会社となっているポッカコーポレーションの株式を追加取得し、連結子会社化することを発表した。さらに2012年4月をめどに経営統合を果たすことを目標とした協議を開始することも明らかにしている(【子会社化に関するプレスリリース】【経営統合協議開始に関するプレスリリース】)。



↑ 今件を報じるテレビ報道。
↑ 今件を報じるテレビ報道。【直接リンクはこちら】

サッポロはすでにポッカの株式21.4%を取得している。それに加え投資会社のアドバンテッジ・パートナーズや明治製菓からポッカ株式を取得、所有比率を85.5%にまで高め、子会社化を果たす。そして2012年4月をめどに経営統合を行う予定(明治製菓とポッカとの資本関係は解消されるが、業務提携関係は今後も継続していく)。

今回の買収・経営統合協議開始の理由についてサッポロ側では、市場環境の厳しさを挙げ、事業領域の拡大のスピードを上げ、より付加価値の高い協働シナジーを発揮し、強固な事業基盤を構築するためには、現在の「単なる資本・業務提携」に留まらず、一体となって国内外における酒類・飲料・食品・外食分野において競争力に富んだ新たな「食品価値創造グループ」を構築することが、企業価値向上のための最良の方策と判断した結果であると説明している。

今件については同日記者会見が行われ、その様子が【一部報道で確認できる】。それによると、ポッカは2005年にMBOで非上場化し、再上場を検討していたものの、環境の変化で上場よりも経営統合の方が選択肢としてより良いものであると判断したという話や、経営統合後はアジアでの展開を加速する見込みであること、ポッカの株式の残りの分についてはまだ何も決まっていないなどが伝えられている。

先日の【お菓子大手カルビー、3月11日に上場へ】の話といい、飲食商品大手の動向が最近活性化している。需要の変化や中長期的な食品素材の価格上昇による環境の変化を敏感に感じ取った結果なのかもしれない。

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