在日米軍司令部、日米同盟50周年を記念したオリジナル漫画第3部を公開

2011/03/09 14:25

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わたしたちの同盟-永続的パートナーシップ在日米軍司令部は2011年3月9日、公式サイト上において日米安全保障条約締結50周年を記念した漫画「わたしたちの同盟-永続的パートナーシップ」の第3部の公開を開始した。【在日米軍司令部、日米同盟50周年を記念したオリジナル漫画を公開】【在日米軍司令部、日米同盟50周年を記念したオリジナル漫画第2部を公開】で紹介した第1部・第2部に続く作品で、今回は主に冷戦構造後の世界情勢や在日米軍のうち海軍、日本のアメリカ軍基地について語られている(【該当ページ】【発表リリース】)。


↑ 在日米軍司令部公式サイト内掲載ページ
↑ 在日米軍司令部公式サイト内掲載ページ

今回公開された漫画「わたしたちの同盟-永続的パートナーシップ」は日米安全保障条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)が1960年に締結されてから50周年を記念して制作・掲載されたもの。記念すべき年であるにも関わらず、現時点の日本の情勢、日米関係は色々と申し訳なくカオスな状態と表現しなければならないのが残念ではあるが、ともあれ複数の漫画家によってイラストを多彩に交えながら、日米同盟そのものの説明や在日米軍のようす、どのような役割を果たしているのかが事細かに、そしてコミカルに描かれている。


↑ 複数の絵師によって日米安保や在日米軍、そして国際情勢などの現状が描かれていく
↑ 複数の絵師によって日米安保や在日米軍、そして国際情勢などの現状が描かれていく

単純に「漫画」という言葉を耳にするだけでアレルギーを起こす人もいるかもしれないが、分かりやすい例え・表現方法や、ていねいな文面や図表・写真などの各種資料も織り交ぜている。いわば「漫画化」は、パワーポイントなどで作成されたプレゼンテーション用の資料と同じ手法で、目を通して理解してもらうための、ハードルを低くするための方法論の一つと考えれば良い。「日米安保」「在日米軍」「海軍」などのような政治的・軍事的用語に堅苦しさを覚え、内容を把握せずに毛嫌いしてしまいそうな人でも、容易に理解できる体裁に仕上がっているのが特徴。

特に今回は海運輸送の安全性の確保やそれに関わる海軍の役割など、海洋国日本にとっては非常に重要で欠かせない要素であるにも関わらず、あまり多くは報じられることの無い部分が説明されている。今作品に目を通して初めて知る事実も少なくないかもしれない。

展開されている漫画は、ヒライユキオ・実左・超肉・綾部剛之(以上著者)、横井裕子(HJ、デザイン)(以上、敬称略)が担当している。発行元は在日米軍司令部。

今回公開された第3部は表紙・奥付などもあわせて全部で21ページ。最終部である第4部はリリースによれば「今後数ヶ月後に追って公開される予定」とのこと。全部揃ったところでPDF化で紙への出力がしやすいバージョンでの公開、さらには小冊子化など紙媒体化も期待したいところだ。

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