【更新】モジュール運搬船「YAMATAI」、洋上ヘリ運用基地として三陸沖へ

2011/03/16 06:52

「YAMATAI」【日本郵船(9101)】は2011年3月15日、同社の完全子会社日之出郵船が運行するモジュール船「YAMATAI(邪馬台)」を、被災地への物資供給におけるヘリコプターの洋上基地として活用することなどを政府側に申し入れ、日本に向けて航海を開始したと発表した。現在韓国のマサンを出帆しており、最速なら同年3月20日前後に現地に到着できる見込みとのこと([発表リリース]※【3月23日付の更新発表リリース】※)。
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↑ 特殊重量物輸送船YAMATAI
↑ 特殊重量物輸送船YAMATAI

「YAMATAI」は2010年4月に竣工した特殊重量物輸送船(モジュール運搬船)。名前の通り、各種プラントなどのような大容量・大重量の構造物運送専用の船。モジュール化された対象物を安全に運び、積み下ろしが簡単にできるよう、デッキデザインとなっている。サイズは全長162メートル・全幅38メートル・載貨重量トン数19500トン・航海速力13.2ノット。

今回派遣が決まった「YAMATAI」は同型船「YAMATO」と共に、船体底面部分にブロワ(空気送風機)を使って無数の気泡を生じさせ、両者間の摩擦を軽減させる「空気潤滑法」を用いているのが特徴。通常形式より1-2割の省エネ効果が生じるという試算が出ている。

「YAMATAI」はその平たい甲板上にプラント設備などを乗せて運ぶが、その形状・用途からヘリコプターの離発着も可能ということもあり、今回現地洋上の三陸沖に停泊し、被災地で必要な物資を提供する洋上基地として活用されることになる。

陸上の飛行場施設も現地及びその周辺では少なからぬ被害を受けていると共に、燃料の問題や離発着便の混乱などもあり、さらなる増便は難しいところ。その点「YAMATAI」のような「洋上ヘリ基地」があれば、物資の持ち運びが容易なだけではなく、状況に応じて海岸線沿いに移動し、フレキシブルな対応が可能となる。

離発着ヘリの給油や物資の搬入、さらにはヘリそのものや人員の管制コントロールなど、各種運用上の問題をどのように解決するのかという問題はあるが、リリースにはその言及は無い。あらかじめある程度のマニュアルが用意されているのか(ヘリ離発着の想定をしていることから、その可能性が高い)、あるいは臨機応変に対応していくのだろう。

ともあれ被災地域への救援基地として大きな戦力となりうる「YAMATAI」の早期活躍に期待したいところだ。


※17:20追加 該当船YAMATAIの動画がYouTube上に収録されました。上記記事にあるように、三陸沖に向かう様子とのことです。三陸沖での活躍場面の動画の登場も早く見たいものです。




(情報提供:【@obiekt_JP】氏。Thx!)

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