東北電力管轄地域でも計画停電(輪番停電)を3月16日から実施へ
2011/03/16 06:46


【東電、1都8県に対し計画停電(輪番停電)を3月14日午前6時20分から開始・5グループ区分で3時間ずつ】にもあるように[東京電力(9501)]の管轄地域では現在計画停電(輪番停電)が実施されている。この「計画停電(輪番停電)」とは地域をいくつかに分割し、地域毎に一定時間ずつ電力供給を止めるというもの。この措置により、電力供給以上に電力需要が生じることで起き得る大規模な停電を避けることが可能になる。
今回東北電力が計画停電を行うのも、その事情は同じ。説明にいわく、
東北地方太平洋沖地震により、太平洋側の火力発電所等を中心に甚大な設備被害が発生したことに加え、原子力発電所が安全確保のための停止を継続しており、復旧には長時間を要するものと見込まれます。
このため当社は、電力需給緊急対策会議を設置し、供給力確保に向けた対応策を検討・実施しながら、需要面の対策として、最大限の節電へのご協力をお願いするとともに、緊急的な措置として計画的な停電を実施することといたしました。
(中略)
設備の復旧が進むにつれて、電気の需要が増加しつつあることなどから供給力不足となり、予見性のないまま大規模な停電に陥らないよう、当面の緊急的な措置として、以下のとおり、地域を指定した計画停電を実施することについて、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
このため当社は、電力需給緊急対策会議を設置し、供給力確保に向けた対応策を検討・実施しながら、需要面の対策として、最大限の節電へのご協力をお願いするとともに、緊急的な措置として計画的な停電を実施することといたしました。
(中略)
設備の復旧が進むにつれて、電気の需要が増加しつつあることなどから供給力不足となり、予見性のないまま大規模な停電に陥らないよう、当面の緊急的な措置として、以下のとおり、地域を指定した計画停電を実施することについて、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
とある。要は供給電力の創生元の損害に加え、供給ラインのダメージ、さらには被災地の復旧と共に電力需要量も増加するのに対し、供給側の回復が追い付かないことによる、需給バランスにおける需要過多化が要因。東北電力の試算では、今回の計画停電の最初の三日間における電力需給量は「需要想定 1050万kW」「供給力 970万kW」「不足分(予備力含む) 100万kW」となり、約1割の不足が見込まれる。
計画停電の詳細そのものは東北電力の専用ページや各自治体の公式ページで確認してほしいが、時間帯は午前9時-12時と午後5時-8時の各3時間。対象地域については、被災地の復旧・復興を最優先する観点から、当面、現在復旧作業を継続中である青森県の一部(八戸周辺)、岩手県、宮城県、福島県は対象外となる。
それ以降の停電については、15日に記者会見を開いた東北電力に関する報道によると、同社の海輪誠社長の私見として「一か月程度はある」と推定しているという。東電の管轄地域においても、今後電力周りで厳しい環境に置かれることは容易に想像できる。各自節電に励むと共に、一刻も早い事態の回復を願いたいところだ。
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