東京国際アニメフェア2011、中止が決定
2011/03/16 15:40



↑ 中止を公知するページ
「東京国際アニメフェア2011」は東京都と関連団体で構成される実行委員会によって運営・開催され、2002年から毎年行われているアニメの祭典。実行委員会の委員長は現在の石原慎太郎都知事。角川書店も実行委員に加わっており、2010年に開催されたフェアでは244社が出展、13万2000人あまりが来場した、大きなイベントである。
ところが東京都が改正した「都青少年健全育成条例」に(プロセスや担当者の対応なども含めて)異議を唱える形で角川書店など大手出版社などが次々に離脱、角川グループなどが集約する形で、同日に幕張メッセで【アニメ コンテンツ エキスポ】を開催するという事態に陥った。
両イベントは同じようなコンセプトのもとでのイベントにも関わらず、その経緯と同日開催であることから、対立しあう形のまま準備が進められていったものの、先日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で事態は一変することになった。
東京国際アニメフェア実行委員会側では中止の理由について、「地震の発生」「電力需要状況の悪化で供給が不確定」「交通手段の確保が不安定」「出展者・来場者の安全を考慮」などを挙げている。前売り券などについてはチケット発券をしたローソン店舗で払い戻しの手続きを、同年3月22日から4月22日までの間に行うとのこと。
また、「東京国際アニメフェア2011」と並列開催を予定している「アニメ コンテンツ エキスポ」については、記事執筆の時点で「現在、実行委員会・運営事務局にて協議を行っており、一両日中を目処に当サイトにてご報告させて頂く予定です」とあり、今日明日にでも結論が下される予定。とはいえ状況を鑑みるに(客観的かつ動かし難い材料が複数存在する)開催は難しく、「東京国際アニメフェア2011」と同じ決断を下さねばならないことは容易に想像ができよう。

スポンサードリンク
関連記事