【更新】モジュール運搬船「YAMATAI」、3月24日に神戸港を出帆・青森に向かう

2011/03/23 06:28

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「YAMATAI」【日本郵船(9101)】は2011年3月22日、先に【モジュール運搬船「YAMATAI」、洋上ヘリ運用基地として三陸沖へ】でお伝えしたモジュール運搬船「YAMATAI」について、同年3月24日まで神戸港で積み荷の搬入を行い、同日午後1時に青森港に向けて出帆すると発表した([発表リリース])。



↑ 特殊重量物輸送船YAMATAI
↑ 特殊重量物輸送船YAMATAI

「YAMATAI」は2010年4月に竣工した特殊重量物輸送船(モジュール運搬船)。名前の通り、各種プラントなどのような大容量・大重量の構造物運送専用の船。モジュール化された対象物を安全に運び、積み下ろしが簡単にできるよう、デッキデザインとなっている。サイズは全長162メートル・全幅38 メートル・載貨重量トン数19500トン・航海速力13.2ノット。

今回派遣が決まった「YAMATAI」は同型船「YAMATO」と共に、船体底面部分にブロワ(空気送風機)を使って無数の気泡を生じさせ、両者間の摩擦を軽減させる「空気潤滑法」を用いているのが特徴。通常形式より1-2割の省エネ効果が生じるとの試算が出ている。

同船は当初三陸沖に停泊し、被災地で必要な物資を提供する「物資供給におけるヘリコプターの洋上基地」などとして活用するため、政府に申し入れを実施。最速では3月20日前後に三陸沖に到着できる見込みだった。しかし理由については不明だが、任務を「各企業・地方自治体・NPOからの支援物資を積載し、被災地向けに輸送」に変更。3月24日まで神戸港で各種積み荷を搬入し、同日午後1時には目的地を青森とし、出帆することとなった。

青森近辺でもヘリコプターの活用機会は多分にあるはずだが、先のリリースからの変更文面には「輸送」とのみ言及され、ヘリコプターの洋上基地には触れられていないこと、さらには目的地が三陸沖から青森に変更されている点から鑑みるに、「被災地で必要な物資を提供する(ヘリコプターの)洋上基地として活用」することは先送りされた可能性が高い。

このあたりの事情、さらには青森でYAMATAIがどのように運用されるかは、同船が到着した後に伝えられるものと思われる。確認が取れ次第、改めてお伝えする事にしよう。

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