MRJの本格的組み立て開始・工場で鋲打ち式開催

2011/04/06 06:52

MRJ【三菱重工業(7011)】と三菱飛行機は2011年4月5日、国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ リージョナル ジェット、Mitsubishi Regional Jet))」の組み立てを開始したと発表した。最初に取り組むことになる、操縦室の天井部分にある乗員用非常脱出扉周囲の井桁構造の鋲打ちに際し、組み立て開始を記念して「MRJ鋲打ち式」が開催された。三菱重工側ではこの組み立て開始で「MRJの開発段階が本格的な製造工程に移行した」と説明している(【発表リリース】)。


↑ MRJのデモ映像。
↑ MRJのデモ映像。【直接リンクはこちら】

MRJとは三菱重工業と国が共同で開発が進められた国産ジェット機で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として2003年から研究開発を進めていたもの。高い経済性と快適性を兼ね備えた最新鋭の旅客機を目指して開発され、78人-92人乗りの小型ジェット機となる予定。全長は35.8 メートル、翼長29.7メートル、全高10.4メートル。地域便向けの機体(リージョナル機)で、複合材の使用による軽量化を図り新型エンジンを搭載することで燃費の大幅な低減を実現し、収益性の向上に貢献している。

個々の部品の組み立ては昨年秋から始まっていた。三菱重工は今回の操縦室の製造を皮切りに、MRJの胴体、主翼、尾翼などの本体主要構造部品を製造するほか、多数のパートナー企業が現在製造を進めている各部位が仕上がるのを待ち、機体の最終組立と艤装作業に当たることとなる。

またこれに先立つ4月4日には、三菱飛行機の100%子会社がオランダのアムステルダム市に設立され、ヨーロッパ地域での販売により一層の注力が行えるようにとの動きを見せている(【発表リリース】)。三菱航空機では今後20年間におけるリージョナルジェット機市場での需要は5000機と試算し、その3割ほどがヨーロッパ市場に潜在していると分析。大きな市場にMRJを積極的に売り込むための子会社設立となった。同社の営業開始は5月1日から。

先の東日本大地震による製造遅延が気になるところだが、今のところ「2012年の初飛行を目指す」という予定に変更は無い。リリースでも今回の鋲打ち式をして「国産初のジェット旅客機開発プロジェクトが計画に沿い着々と進捗していることを示している」と説明しており、遅延の心配は現時点では無用と思われる。

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