気象庁、ラニーニャ現象の終息見通しを発表・今夏は平常状態との予想

2011/04/12 06:40

夏バテ気象庁は2011年4月11日、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する大気・海洋の状況と今後の見通しについて発表した。それによると昨年夏から発生していたラニーニャ現象は今春のうちの終息し、今夏は平常の状態が続く可能性が高いとしている。昨年の猛暑はラニーニャ現象によるところが大きかっただけに、朗報ともいえよう(【発表リリース】)。

「ラニーニャ現象」とは【去年の猛暑の原因・ラニーニャ現象終息宣言】でも説明しているが、似たような言い回しでよく耳にする「エルニーニョ現象」とは逆の現象。南アメリカ北部の西側、東太平洋の赤道部分の海面水温が平年を下回る現象(エルニーニョは上回る現象)。夏にラニーニャが発生すると夏は大変暑く、冬は逆に非常に寒くなるなど、季節の気温の高低が激しくなる傾向がある。最近では2005年秋から2006年春にかけて発生し、インドやモンゴル地域などで干ばつ、アジア地域などで低温、日本でも豪雪などを引き起こした、とされている。また、去年の豪暑もこれが原因の一つ。

詳細レポートによれば、今年3月時点でラニーニャ現象は持続しているものの、その勢いは弱まりつつあるとのこと。一方でエルニーニョ(日本が冷夏となる要因の一つ)予測の視点では、やはり基準値に近付きを見せているものの、予測期間後半期(初夏以降)の振れ幅は大きく、不確実性が大きいとしている。

【ラニーニャ現象発生時の日本の天候の特徴】によれば、ラニーニャ現象が発生している時には夏季の気温は北日本で高くなる傾向にある(去年が好例)。

↑ ラニーニャ現象発生時の夏(6-8月)の天候特徴。
↑ ラニーニャ現象発生時の夏(6-8月)の天候特徴。

【東京電力管轄内の最大電力需要の推移をグラフ化してみる(追補版)】などでも触れているように、先の東日本大地震によって東京電力管轄内では夏の電力供給不足が懸念されている。エアコンの使用が大きなカギとなるだけに、夏季の気温がどのような推移を見せるのかが気になるところ。昨年のような豪暑による電力需要のアップという「リスク」が減っただけでも、今件は朗報といえよう。

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