丸善出版、地震や津波、放射線、心理学分野の専門書籍・本文を無償公開

2011/04/12 06:41

身近な放射線の知識丸善出版は2011年3月31日、同社が刊行した書籍のうち、災害や放射線、心理学分野に該当する文献の本文を公開すると発表した。東日本大地震・震災に直接・間接的な支援を行うためのもので、4月8日時点で10タイトルが公開されている。同社では今後も準備が出来次第、タイトルを追加していくと説明している(【発表リリース】【提供ページ】)。

↑ 「応用心理学事典」から
↑ 「応用心理学事典」から

今般の東日本大地震ではその規模の大きさもあり、個人から企業にいたるまで、個々のリソースから出来ることを模索し、積極的な支援活動に乗り出している。出版文筆方面では義捐金以外にも有名作家陣が応援メッセージを寄せたり、チャリティーを開催したり、避難所への書籍提供などが行われている。

今件もその流れの一環。東日本大地震に関する多種多様な情報が流れているものの、規模が類を見ないほどのものであることや、これまであまり語られてこなかった分野のものなだけに、内容について真偽が疑われるものも少なくない。そこで過去に発売された文献を無料で公開することで、少しでも噂や「伝言ゲーム」でぶれることのない、確固たる一次ソース的な情報を提供し、無用な混乱を避け、その観点から昨今情勢下における社会的貢献を果たそうという意図があるものと推測される。似たような情報提供による貢献活動は、以前【ブルーバックスの『日本の原子力施設全データ』、一部無料公開】でも紹介したが、ブルーバックス社が実施している。

↑ 「身近な放射線の知識」から
↑ 「身近な放射線の知識」から

現時点で公開されているタイトルは次の通り。

・身近な放射線の知識
・知っていますか?医療と放射線
・リスク学用語小辞典
・ストレス百科事典
・ACP内科医のための「こころの診かた」
・応用心理学事典
・理科年表
・よくわかる身のまわりの現象・物質の不思議(理科年表シリーズ マイ ファースト サイエンス)
・元素の百科事典
・月刊物理科学雑誌「パリティ」

現時点では放射線関連を中心に、ストレス、心理学方面の書籍が重点的に公開されている。いずれも非常に貴重で、かつ「現在」そして「これから」において重要視される事柄に大きく貢献しそうな指針・情報が山ほど盛り込まれている。該当する分野に携わる方々はもちろんだが、一般報道も含めた各種情報で疑問視を頭に浮かべるような内容を見聞きした際に、極めて有益なものとなっている。

現在提供サイトではアクセス過多のため、時間帯によってはややつながりにくい状況となっている。しかし提供されている情報、特に放射線周りや災害時における心理学方面はこれまで多分にタブー視されてきた(備える・語ること自体不謹慎だとする猛烈な意見が反対派などから挙げられていた)だけに、世間一般にはあまり認知されていない事柄が多い。是非ともタイミングを調整してすいている時間にでも、一読をお勧めしたい。

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