日本コカ・コーラ、夏季の自販機を輪番冷却停止でピーク時33%節電へ

2011/04/16 07:14

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節電日本コカ・コーラは2011年4月15日、東京電力管轄内の節電協力として、6月から9月までの約4か月間に渡り、自社8工場・オフィス約120か所・自動販売機約25万台に対し、前年比25%以上の使用電力削減施策を行うと発表した。自動販売機においては顧客との連携を通じて輪番冷却停止時間を設定し、33%の使用電力削減を目指す(【発表リリース】)。


【「自販機はすでに電力ピーク時に9割電力カットの対策済み」日本自動販売機工業会発表】で触れているが、一般にイメージされている以上の節電機能を果たしている。しかし【逆転の発想をしよう...「節電するから財政的支援を」】で解説しているように、「実効果」よりも「見た目」「アピール度の高さ」からさらなる節電を求める声は強い。

今回日本コカ・コーラが発表した節電施策はこれらの動きに率先する(先手を打つ)もので、大きく「自動販売機」「自社工場」「自社オフィス」の3つに対するものとなる。

■自社工場
・3グループに区分して平日・輪番で製造ラインを休止。25%の使用電力削減。
・各工場では5日連続生産を確保し、安定供給を継続。ライン休止時も出荷は継続。

■自社オフィス
・従来からの温度管理の強化。クールビズの継続。
・施設内節電策、就業体制の変更などの追加活動プランを模索。

■自動販売機
・照明の24時間消燈、ピークカット機能による13-16時までの冷却運転停止の継続。
・東京電力管轄内の自販機顧客に下記節電アクションを提案。
・10時から21時までの広義ピーク時間帯に、3つのグループに分けた自動販売機の冷却運転を輪番で停止。

↑ 自販機冷却輪番停止イメージ
↑ 自販機冷却輪番停止イメージ

10時から21時の広義ピークタイムにおいては、どの時間帯においても必ず常に3台に1台が冷却のためのコンプレッサー機能が停止している状態となる。これでピーク時の使用電力の33%実現を果たす。
・既存のピーク時間帯における冷却運転停止時間同様、追加の冷却停止時間帯においても、該当商品の購入は可能(「夏場に必要な水分補給のための飲料提供を継続」)。


自動販売機自動販売機については保有している顧客との連携が必要になるため、来週から準備に取りかかることになる。また実施は6月上旬から順次開始し、9月末までの予定。

今回の輪番冷却停止などの措置について日本コカ・コーラ側では「業界のリーダーとして節電に協力」と言及している。施策内容に違いはあれど、大手他社も同様の動きを見せる可能性はある。一方、従来このような冷却停止時間は想定していなかったはずで、どのような影響(電力消費以外)が生じ得るのか、気になるところだ。

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