全国清涼飲料工業会、夏の飲料自販機節電ガイドライン提示・「東電エリアの自販機数は87万台」などのデータも
2011/04/24 12:00



↑ すでに自販機のほとんどでこのような消灯による「さらなる節電」が実施されている
リリースによれば現状の同工業会所属会員社の飲料自販機について、
・東京電力管轄内の飲料自動販売機は約87万台
・ 〃 の使用電力は「最大」約26万kW。東京電力の現時点での今夏供給目標5200万kWの0.5%に相当。
・7月-9月は13時-16時には冷却機能を停止、その時は1台あたり17w。消灯時の冷却運転時は299w。
(冷却機能停止時は全台で約1.4万kw、冷却機能稼働時で約26万kw)
・ 〃 の使用電力は「最大」約26万kW。東京電力の現時点での今夏供給目標5200万kWの0.5%に相当。
・7月-9月は13時-16時には冷却機能を停止、その時は1台あたり17w。消灯時の冷却運転時は299w。
(冷却機能停止時は全台で約1.4万kw、冷却機能稼働時で約26万kw)
とした上で、電力需給を鑑み、「10時-21時の間の25%の電力カットを実施する」と発表した。
具体的方策は業界内で検討中で、近日公表予定としているが、今リリース発表の翌日に公表された日本コカ・コーラ、19日に発表されたサッポロ飲料の具体的施策は、このガイドラインに沿ったものと考えられる(他にも例えばキリンビバレッジは工業会発表と同日の4月15日の時点で、即時対応と評せる【同様の施策】を打ち出している)。
あくまでも当方の概算だが、この施策の実施により、東京電力管轄内の自販機の、7月-9月の消費電力は
・10時-13時……19.5万kW(既存状態の25%カット)
・13時-16時……1.4万kW(初期設定通り)
・16時-21時……19.5万kW(既存状態の25%カット)
・13時-16時……1.4万kW(初期設定通り)
・16時-21時……19.5万kW(既存状態の25%カット)
となる。日本コカ・コーラのように目標値25%をさらに超える節電を行うメーカーもあるので、実際にはこれ以上の節電が実施されることだろう。
なお工業会ではリリースの中で「清涼飲料業界は、震災時のライフラインとしての飲料提供や、たとえば先日の東日本大震災時における帰宅困難時の飲料自販機の役割など、生活者にとってのかけがえのない機能を果たしております」と言及している。キリンビバレッジのリリースにも「夏場における熱中症防止の水分補給や外勤者への水分提供ができるライフラインとして、重要な役割を担っております」という説明をあえて行い、「明るいのが目立つから」「複数台あるのが無駄なように見えるから」という一次的なイメージで、節電における非難の矢面に立たされることへの説明が確認できる。
今回具体的に自動販売機の東京電力管轄内における消費電力が確認できたことで、他業界の節電対策や節電への注力における優先順位を考察する際にも、これらの値が色々と役立つに違いない。

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