マクドナルド、今夏店舗15%・本社25%の節電計画を作成

2011/05/17 06:42

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マクドナルド[マクドナルド(2702)]は2011年5月16日、今夏の東京電力・東北電力管轄内の電力供給不足に対応するため、原材料の加工段階から店舗営業時における節電、そして来店客への啓発活動などを盛り込んだ、自主節電計画を発表した。実施期間は同年7月1日から9月30日。対象となる店舗は東京電力・東北電力供給エリア内の店舗と本社(【発表リリース】)。


具体的な節電実施項目は次の通り。

●店舗内……合計15%以上削減
1.店舗の照明のLED化および店内外照明の一部消灯
2.厨房機器ON―OFF調整による削減
3.店内の空調設定温度の変更など

●自社サプライチェーン……15%以上削減
主要取引先協力による食材製造ラインの電力削減の依頼

●本社屋における取組……合計25%削減
1.本社オフィス、一斉夏休み取得の推奨によるオフィスの節電
2.本社オフィスの在宅勤務推進と照明一部消灯(蛍光灯700本削減)
3.本社オフィスの残業ゼロによる、空調及び照明の削減

●キャンペーン及び来店客への節電啓蒙活動
1.ドリンク(炭酸商品)を6月24日(金)-8月中旬(予定)の期間において、全てのサイズ(S、M、L)を現行のSサイズ価格(100円)にて販売し、冷涼感を提供
2.店内ポスター、トレイマットにて節電啓発

サプライチェーン店については、同社食材の専用ラインを有するスターゼン、イナベーカリーには、今回の節電取り組みに関して目標である15%を上回る対策を要請、受諾。加えて、森永乳業、フジパンほか主要取引先にも、政府方針に準拠した15%以上の削減を達成しながら、食材の安定供給を維持が可能であることが確認出来ている。

日本マクドナルド側ではこれまで電力管理や機器メンテナンスなどによる使用エネルギーの削減や、省エネルギー型設備の導入などを継続的に進め、またLED導入店舗も全国で274店(2011年4月末現在)にまで拡大している。そして今般東日本大震災以降は、東京電力供給エリア内店舗を中心に営業時間短縮、一部店舗外照明および客席照明の消灯、本社社員の在宅勤務推奨などの節電対策を積極的に実施している。今後は今回発表された節電計画に従い、さまざまな対策を実行すると共に、その計画内での積極的な経済活動を推し進める施策も打ち出し行くとのこと。

先日【マクドナルド、商品一部価格変更・「100円マック」のマックポークやシャカシャカチキンは120円へ値上げ】で、炭酸系ドリンクの消費量増加を前提とした価格改定が発表されたが、やはり夏の節電周りと深い関わり合いがあることになる。今夏が一昨年のように冷夏となるか、去年のような猛暑となるかは現時点では不明だが、いずれにせよマクドナルドをよく利用している人は、これまで以上に足しげく通う事になるかもしれない。


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