【更新】業界第三位の大王製紙、コピー用紙を7月出荷分から20%以上値上げへ

2011/05/24 06:38

製紙製紙業界第3位の【大王製紙(3880)】は2011年5月23日、PPC用紙(Plain Paper Copier、コピー用紙)を同年7月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は現行価格の20%以上。値上げの原因については原材料の価格高騰に加え、古紙の減少に伴う古紙調達価格の値上がりも要因と説明している([発表リリース])。

リリースによれば製紙用の原燃料となる石炭・重油・木材チップの価格上昇は継続的で、同社ではコストの低減や生産効率のアップ、経費削減に望んできたが、企業努力による価格抑制では限界の域に達したとのこと。石炭や重油の燃料値上がりは承知の通りだが、原料の木材チップは新興国の経済発展で新聞など紙媒体の需要が増加し、それに伴う紙の需要増加によるもの(【新聞購読率減退中、増えているのは高齢者のみ】)。

古紙さらにリリースでは東日本大地震による影響についても言及している。具体的には地震発生以降【出版物のインキ業界、材料・生産力・流通力不足で「非常事態」を宣言】【DICの顔料工場、5月末までに全現場での復旧めど】などにもあるようにインクや特殊用紙の供給不足、流通の混乱などを受けて新聞のページ・チラシの減少が顕著なものとなり、これに連動する形で古紙の発生量も減少。需給の関係から古紙調達価格の値上がりが予想される。

以上のような、燃料・原料の「現状での」値上がり、さらには今後もその傾向が継続することは容易に想像できるため、今回の値上げに踏み切ったとのこと。同社の用紙価格改定は2008年3月の15%以上値上げ以来3年ぶり(前回は[印刷・出版・情報用紙、特殊紙の価格改定について(PDF)])。製紙業界をとりまく環境においては大王製紙の周辺のみが悪化しているわけではなく、今後他社も似たような動きを見せる可能性は否定できない。今後同業他社の動きも合わせ、注意深く見守りたいところだ。

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