大日本印刷、携帯電話+デジタルサイネージの景品自動配布システム「ゲット ワン サイネージ システム」を展開

2011/06/02 06:03

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「ゲット ワン サイネージ システム」【大日本印刷(7912)】は2011年6月1日、携帯電話とデジタルサイネージ(電子看板)を組み合わせたノベルティ(景品)自動配布システム「Get One Signage System(ゲット ワン サイネージ システム)」を開発したと発表した。同日から販売・レンタルを開始する。販売価格は110万円、レンタルは1週間で30万円(いずれも税別)。デジタルサイネージ部分の外形は800×1830×500ミリ、重量は180キログラム、AC100V利用、32インチカラーLCD(【発表リリース】)。


↑ Get One Signage Systemノベリティ配布マシン本体
↑ Get One Signage Systemノベリティ配布マシン本体

↑ 携帯電話に送信された2次元コードをマシンにかざすようす
↑ 携帯電話に送信された2次元コードをマシンにかざすようす

「Get One Signage System」は、企業が携帯サイトでプレゼントしているノベルティの一覧から、利用者が欲しいノベルティに(性別や年齢、職業などのアンケートに回答して)応募すると、携帯電話に2次元コードが送信され、その2次元コードを専用のノベルティ配布マシンにかざすことで、応募したノベルティを入手できるシステム。つまり「2次元コードの生成・配信」と、「ノベルティを受け取るノベルティ配布マシン」を合わせた仕組み一式。

今システムでは人手を介さずにノベルティを配布できるため、キャンペーンなどの運用コストを軽減できるだけでなく、利用履歴データを集計・分析することで、その後に実施するプロモーションや各種キャンペーンなどの効果を高めていくことが可能となる。また、配布マシンを小売・流通の店舗に設置することで、デジタルサイネージに表示する広告関連の収入や、来店促進効果による売上拡大などが期待できる。

仕組みとしては以前【携帯電話を使って缶コーヒーを1本無料で手に入れる方法】で紹介した、決済システムのキャンペーンと似ており、それを独自の端末に行わせるという感じで捕えると分かりやすい。既存の自動販売機を使うわけではないので、全国展開の形で使うとなるとコストが極めて大きなものとなるため、あまり現実的では無い。

リリースでも事例として挙げられているが、自社店舗内に配して来店者へのプレゼント用システムに使う、イベント会場で用いることにより、来場者へのプレゼント配布ツールに活用するなどの手法が考えられる(例えば動物園でクマとゾウとサルの紹介プレートに書かれたコードをそれぞれ読み込み、園内お土産店に置かれている「Get One Signage System」に使うと、動物園特製のキーホルダーがもらえる、など)。

「Get One Signage System」という仕組みそのものでは無く、その仕組みを使ってどのような活用方法が考えられるか、むしろそちらに注目していきたいところだ。

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