「訴訟継続より震災復興へ寄付を」…「ミッフィー」と「キャシー」の訴訟、和解へ

2011/06/08 06:44

「ミッフィー」と「キャシー」【サンリオ(8136)】と絵本作家・グラフィック・デザイナー、ディック・ブルーナの知的所有権を管理するメルシスは2011年6月7日、【「キャシーはミッフィーにあまりにも似ている」オランダの裁判所、サンリオに製品生産・販売停止命令】などでお伝えしている、キャラクタの「ミッフィー」と「キャシー」に関する両社間の係争に関し和解合意したと発表した。今件合意について両社は、東日本大地震とその震災の状況に鑑み「訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべきである」との結論に至ったと説明している(【発表リリース】)。

↑ ミッフィー(左)とキャシー(右)
↑ ミッフィー(左)とキャシー(右)

2010年11月2日、オランダのアムステルダム地方裁判所は人気キャラクター「ハローキティ」の友達として描かれたサンリオの「キャシー」が、ディック・ブルーナが創作したオランダの著名な商標・キャラクターである「ミッフィー」に関する著作権と商標権を侵害しているとの理由で差し止め仮処分命令を下した。これに対しサンリオは「権利侵害はしていない」との異議申し立てを行った。さらにメルシスが本案訴訟、サンリオが「ミッフィー」の商標権取り消し訴訟を提起し、これらの訴訟は継続の状況となっていた。

ところがこの係争のさなか、今般の東日本大地震とその震災が発生。サンリオ、メルシス、ディック・ブルーナは犠牲者に対し深く哀悼の意を表するとともに、このような情況を鑑み、「訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべきである」という結論に至った。そしてそのような考えからメルシスとサンリオは、今件につき和解することを決定した。

なお、サンリオは自らの意思により、既に、2009年11月以降、キャラクター「キャシー」を新たに企画される製品(ライセンス製品を含む)に使用していない。さらにメルシスとサンリオはお互いのキャラクターを相互に尊重する立場を堅持すると共に、係争中のすべての訴訟を取り下げる。そしてメルシスとサンリオは共同で15万ユーロ(約1750万円)を東日本大震災への義援金として寄付を行う。

同リリースの最後には同社サイトのフッター部分にイラストと共に「世界中がみんな”なかよく”」というコピーが躍る。今件では図らずしもそのコピーが実践されたことになるといえよう。


(c) 2011 SANRIO CO., LTD.

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