【更新】大和ハウス、被災地への高齢者支援でアザラシ型ロボット「パロ」50体を無償で貸与

2011/06/16 06:50

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パロ大和ハウス工業は2011年6月15日、同日から東日本大地震で被災した地域で生活している高齢者への支援活動の一環として、岩手県・宮城県・福島県の高齢者向け施設(特別養護老人ホーム、仮設住宅に付設するサポート拠点など)に、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」を2年間無償で貸与すると発表した。「パロ」の身長は57センチ、重量は2.7キロ([発表リリース])。



↑ 「パロ」の紹介動画。
↑ 「パロ」の紹介動画。【直接リンクはこちら】

今回大和ハウス工業が貸与するセラピー用アザラシ型ロボット「パロ」は、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした、人と共存するロボット。独立行政法人産業技術総合研究所の柴田崇徳主任研究員が開発し、2005年3月から知能システムにライセンスを与えて販売を開始、現在では世界30か国以上の高齢者施設や病院などで導入されている。

パロ「パロ」は、人と動物との触れ合いにより効果が期待できるアニマルセラピー効果(ペットとのふれあいにより、人の心の病を治療・予防し、体のリハビリテーションに役立てる方法。心理的効果として、元気付け・ストレスの軽減、社会的効果:コミュニケーションの活性化など)が期待できるロボット。FDA(アメリカ食品医療薬品局)により、医療機器としての承認も得ており、2002年には「Most Therapeutic Robot(世界一、セラピー効果があるロボット)」としてギネスブックに認定された。

大和ハウス工業ではCSR(corporate social responsibility、社会的責任)活動の一環として、東日本大震災で被災した高齢者に対して、「パロ」を活用した“心のケア”の支援を行うことを決め、今回の被災地域の高齢者向け施設に向けた無償での「パロ」貸与となった。

仕様を読む限り充電式なので、使用場所に電源が通っていれば特に問題なく稼働は可能。また、行動様式に「様々な刺激に対する反応、朝・昼・夜のリズム、気分にあたる内部状態の3つの要素から、生き物らしい行動を生成。なでられると気持ちが良いという価値観から、なでられた時の行動が出やすくなるよう学習し、飼い主の好みに近づいていく。また、名前をつけて呼びかけると学習し反応し始める」とあるため、時間の経過と共に利用者たちのなじみも深いものとなっていくに違いない。

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